2020.05.14(Thu)

共働きなのに貯蓄できない夫婦。つけるべきは家計簿でなく貯蓄簿!

貯蓄

『共働きでそれなりの収入があるのに、貯蓄できない…』

『家計簿アプリで管理しているはずなのに、お金が貯まらない…』

それなりの収入があるはずなのに、『貯蓄できない』悩みを持つ共働き家計は、決して少なくありません。

その原因の多くは、『共働き夫婦がそれぞれの財布を別に持っていてること』。

 

今まで500世帯以上のライフプランを作成してきましたが、このタイプで貯蓄ができているケースは、ごくごく少数です。

  • 別々に使って貯めているので、世帯全体でいくら使っていたり、貯蓄できているかが分からない
  • ⇒気が付いた時は家計が火の車になる寸前か、既になっている

 

という状態です。

理由を聞いてみると、『仕事のモチベーションが下がるから…』や『ちょっと面倒で…』というものが大半です。

特に男性の場合、『経済的自由がないことが、仕事のモチベーションの低下につながる』ことも多いようで、それは(肌感覚ですが)収入が高ければ高いほど、その傾向がみられると感じています。

 

今回は、そんな夫婦の自由度や仕事に対するモチベーションを下げないようにしながら、共働き夫婦が貯蓄をする方法を考えてみました。

ステップは3つ。

  1. ・二人の所有する金融口座の数を最小まで減らす
  2. ・何のためにどれくらい貯めるのか?目標と金額を具体化し共有
  3. ・二人の資産残高の推移を定期的に共に確認する

 

ポイントは、二人の支出を管理するのではなく貯蓄(トータル資産)の推移をちゃんと把握しておくこと。

お互いの貯蓄の変動を共有すると、意識が変わり、これまで貯金ができなかった共働き夫婦でも貯まっていきます!

是非お試しあれ!

本気で資産形成を目指すママ専用

夫婦別財布ではお金は貯まらない(貯まりにくい)

このブログの別コラムでも何度かお話ししていますが、どんなにバリバリのキャリア夫婦であっても、財布が別々の場合、貯蓄率が低いことは多々あります。

別財布を継続したい理由の多くは、『自由に使いたい』、『仕事のモチベーションを上げる!』そんなことが理由で、互いの干渉を避けていることがあげられます。

理想を言えば、二人の共有口座を作って、自分の小遣い以外の家族関係の支出をする口座を一元化し、世帯支出の見える化を図るのがベスト。

二人でファイナンシャルゴールについて共有し、住宅の購入や老後資金といった、大きな資金の出番にも計画的に備えたいものです。

 

だがしかし、備えたい思いはあっても、人によってはガッチリ管理されてしまうことで、仕事のモチベーションが下がり、収入が減ってしまってうこともあり、それでは本末転倒。

そこで、管理するのを『細かい支出』の内容にするのではなく、『貯蓄額』のみに集中させます!

口座の整理


そのために、まず二人で準備しておきたいことは、それぞれの持つ口座の整理。

口座の数が多すぎると、どうしても管理が煩雑になったり忘れてしまったりすることがあります。

稼働している口座の数を最小限にまで落とし、その残高だけを定期的にチェックしていきましょう。

多くの人は、『お金を貯めたい』と考えると無駄な支出が無いように家計簿をつけたがるものですし、それは全く間違いではありません。

でも、そんなやり方が苦痛になる夫婦も一定数存在し、その結果、支出の管理が続かないことも多い。

それであれば、二人で貯蓄の推移を把握していく作業をシンプルにするために、口座整理するのです。

目標の確認

次に確認したいのは、将来どれくらいお金がかかるのかの確認

例えば、子どもの教育費や老後資金は大きな金額になることも多いですが、費用の目安をつけやすく事前に計画的な準備が可能です。

 

あ!ここで注意していただきたいポイントが!

ここでは、数値的なことを把握するにとどまらず、夫婦お互いの考え方を共有しておくことが大切なポイントになります。

最低限抑えて頂きたいのは、

・子供の進路(私立か公立か。留学や塾は?)

・送りたい老後生活(都会で?田舎で?持ち家はある?)

など、支出が大きなものについての考え方や価値観。

 

ココでの擦り合わせがないと、将来準備すべきお金も見えてきませんし、将来の夫婦の喧嘩の種になることもあり得るため、互いの将来像や希望を共有することがお勧めです!

 

また世の中には様々な情報があふれています。

老後に2000万円必要とか、教育費はいくらだとか。

そういった情報も、参考になる部分がありますが、鵜呑みは禁物。

必ず自分自身の価値観において試算してください。

『この一般的な平均の数値は、自分の場合は当てはまらない…』そんな発見もあるはずです。

今の貯蓄ペースでこのまま時が経過していった場合、目標金額にとどくかどうか、貯蓄の記録をつけていけば自然と見えてきます。

効率的な資産形成計画を考えたいのであれば、ライフプランの作成は必須!

 

WEB上の無料のライフプランツールで簡単な試算であればすることも可能ですし、ライフプランを立てる専門家のFPからアドバイスを得ながら、効率的な貯蓄方法を提案してもらうことも可能です。(当事務所でも承れます)。

FP協会のライフプラン診断はこちら⇒

節税できる資産形成方法と運用も考える

目標が決まったら、貯蓄方法を考えましょう。

緊急予備資金として、半年の生活費が現金で貯まっていないご家庭があればまずは現金を!

1年以上の生活費の準備があるのであれば、資産運用も視野に入れましょう。

 

まずは税金の優遇のある貯蓄方法を選択!

複数ある中で、自分の貯める目的(老後?教育費?)に合わせて、つみたてNISAかiDeCoかを選んでください。

貯める方法を間違えてしまうと、数十万円どころか数百万円違ってくることもあります!

詳しくはこちら⇒分かりやすい上に安心!FPがお勧めする貯蓄方法

 

『貯蓄したい!』と強い意志で行動するとしても、間違っても保険ショップに直行してはいけません。

保険での資産形成は非効率なものがほとんどです。

あなたは保障が必要なのではなく、資産を形成したいはずです!

そこを履き違えてはいけません。

 

また、貯蓄しようとしても『もはや月々の積立では将来必要なお金に追いつかない…』そういう事態に陥っている場合もあり得ます。

その場合は、やはりライフプラン全体を見直す必要があると考えてください。

改善できる方法は3つ。

  • ・収入を上げる
  • ・支出を減らす
  • ・運用をする

です。この中でストレスが少ないものを夫婦で相談し、採用してみましょう。

詳しくは【ライフプランが赤字の方へ】改善すべきは収入・支出・運用⇒

まとめ(つけるべきは家計簿ではなく貯蓄簿)

『細かい家計管理はできた例がない…』

『そもそも管理されるのは嫌』

それでもお金を貯めたい夫婦向けのやり方です。

本来は、【超実践的】貯まる!共働き口座の管理方法にあるように、共有口座を作って管理し、夫婦互いの意識を変えていく方法が最も効率的と考えますが、夫婦の在り方は人それぞれ。

管理されたくない場合は、3つのステップで資産の形成を始めましょう。

  • ・二人の所有する金融口座の数を最小まで減らす
  • ・何のためにどれくらい貯めるのか?目標と金額を具体化し共有
  • ・二人の資産残高の推移を定期的に共に確認する

ちなみに、持ち家の場合手取りの2~3割が貯蓄できていれば、概ねライフプランは良好です!

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