2019.02.26(Tue)

分かりやすい上に、安心!FPがおすすめする貯蓄方法。

ライフプラン / 貯蓄

『貯蓄はしているのですが、なんとなく不安です…』というご相談をよく受けます。

なんとなく貯蓄してて、何とかなりそうなんだけど…、でも足りないかもしれない…。

不安を解消し、かつ効率よく貯蓄するためには、抑えるべきポイントがあります!

貯蓄をする前にいつ・いくら必要かを確認

闇雲に貯蓄しても不安は解消されません。

まずは必要な金額と必要な時期に目安をつけるため、必ずキャッシュフロー表を作成しましょう。

効率よく貯めるためには、計画が必要不可欠です!

 

 

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貯蓄額・方法の選定を決める

必要額の目安の確認をした上で、それぞれの目的に合わせて最適だと思われる方法を見つけましょう。そのために選択すべき方法は、保険が安心でしょうか?つみたてNISAでしょうか?それとも確定拠出年金でしょうか?

 

『目的別に貯蓄すること』で、どのお金がどの用途のためなのかが一目瞭然となります。

例えば人生に必要な三大支出は、住宅・教育・老後の資金と言われていますが、それをそれぞれの目的別に貯蓄します。そうすることで、お金も思考もすっきりすることが多いです。

具体的な目的別貯蓄のおすすめ方法

それぞれのリスク許容度や必要額に応じて、それぞれの用途に合った方法で、その方法の中で最適だと思われる金融商品を使って積立をしていきましょう。

そうすれば資産がある程度大きくなっても、金融商品で目的別貯蓄しておけば「教育費は今、〇〇〇円くらい貯まっていて、月〇〇〇円積み立てている」と一目瞭然です。

イメージとしては、名前のないお金に色をつけてあげるような感じです。

目的別貯蓄の具体的事例

例えば、4人家族のAさん。共働きご夫婦とお子様が二人いらっしゃいます。住宅を3年前に購入され、ダブルローンで返済中です。

  1. 家族構成: Aさん(40歳)、妻(38歳)、子ども2人(5歳、2歳)
  2. 収入:   Aさん800万円、妻400万円
  3. 住宅ローン:Aさん月10万円返済、妻月5万円返済中
  4. 年間貯蓄額:192万円/年(現金のみ・月平均16万円)
  5. 金融資産: 500万円(口座)

このような家計だとどんな貯蓄計画が立てられるでしょうか?

口座には、現金の500万円(緊急予備資金)があります。そろそろ投資や流動性のない目的性資産に目を向けていってもいいくらい貯蓄はあります。(流動性資産や目的性資産については最近の教育費の貯め方を先にご覧ください)

住宅を購入されたAさんにとって、次なる大きな支出は教育費になるでしょう。

学資保険も検討しましたが、納得のいく商品に巡りあえず投信の積立も検討し始めました。

そこで、ご夫婦でつみたてNISAを始めます。お子様の大学資金を形成することが目的です。それぞれ月2万円(合計月4万)を3%くらいで運用できれば、13年後には750万円前後になっているはずです。

2人分の私立大学の学費を8割近く賄えそうです。(私立大の文系と理系にそれぞれ進んだ場合)

そして次にやってくるライフイベント、老後の生活資金です。

まずは確定拠出年金の枠を埋めましょう。お二人とも会社での導入がなかったので個人型で金融機関を選びスタート。それぞれ月2.3 万円(合計月4.6 万)で控除枠を最大限利用し、軽減効果も期待できます。仮に3%くらいで20年間運用できれば、約1500万円の老後資金となります。

それでも足りないと感じる部分は、個人年金(税控除特約付き)や他の選択肢を検討されてもいいでしょう。

保険が必要な方の場合は、貯蓄性の高い保険もテーブルに並べてみてもいいでしょう。

*確定拠出年金やつみたてNISA、個人年金は税金の控除がありますが、控除のされ方はそれぞれ違います。確認してから選びましょう。

このように考えると、月平均16万円できる貯蓄の内、大体50%くらいは将来必要な学費や老後のため運用で形成し、残り約50%は現金資産として貯めて行くというレールを敷くことができます。(現金を貯めるにあたり、適切な割合はその方の現時点での金融資産や今後の収入の推移、雇用形態によっても違ってきます。)

どんなふうに貯蓄計画を立てていくのか、イメージはできた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

積立貯蓄を設定する場合は、積立の目的に合わせた方法を選ぶことで、お金も頭の中もすっきりし、選び方によっては減税効果も期待できることが多いです!

あなた自身にとって、一番良い方法を選びましょう。

決定した方法の中で、適切な金融商品を見つけるために

最後に商品の選択です。

どこに相談するかは重要です。

複数取り扱うとはいえ、保険代理店にいけばNISAや確定拠出年金の選択の話はできないですし、証券仲介業者のIFA(インディペンデントファイナンシャルアドバイザー)を訪れれば、保険商品の選択肢は消えてしまいます。

数は少ないですが、独立系ファイナンシャルプランナー事務所で、証券仲介業と生保代理店の両方のサービスを提供できるところがあれば、そこがベストと考えます。

確定拠出年金(iDeCo)の選択に関しては、投資初心者が確定拠出年金(iDeCo)を選択するときの3つのポイントを参考にしてください。

資産形成は目的に合わせて、効率よい方法を選ぶことがまずは大切!

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