2020.10.16(Fri)
高齢出産だからこそ。病院選びは慎重に!
教育費・子育て嬉しい気持ちの反面、これからの妊娠生活や出産に不安を感じる方も多いアラフォーでの妊娠と出産。
まずは『とにかく無事に産まれてきて…!』と心から祈らずにはいられませんよね。
健康面やお金の不安…でも、妊娠が分かると多くのママがまず始めるのは『産院選び』。
人気の産院はすぐに定員が埋まってしまうこともあり、早めに決めることが大切です。
特にアラフォーでの出産は、母子ともに健康リスクが高いとされ『高齢出産ならではの視点で』病院を選ぶことも必要です。
健康リスクが気になる高齢出産ママにお勧めしたいのは、妊娠→出産時の緊急事態に対応力が高い総合病院!
病院内での快適さや食事のおいしさも重視したいところですが、アラフォー出産ママだったらまずは母子の健康最優先で病院を選ぶべしです!
産院は大きく2種類に分けられる
産院は大きく2種類に分かれます。
『個人病院』か『総合病院』か?
(助産院もありますが、高齢出産の場合はリスクが高いため受け入れが厳しいケースも多くここでは省略)
どちらも一長一短ありますが、高齢出産ママが病院選びを総合的に選ぶ場合は総合病院がお勧めです。(私見)
高齢出産ママに総合病院を勧めたい理由
個人病院の受け入れ条件に合わない場合もあり
『やっぱり入院中は快適に過ごしたい!』
『入院中の食事はおいしい方がいい!』
『分娩台の上ではなく、フリースタイルでのお産を希望したい!』
お産には人それぞれの理想やイメージがある場合も多いですが、自分のイメージにより近いところを選ぼうとすると、小規模クリニックになったということはよくあります。
しかし、残念なことではありますが医師やスタッフが少ない個人病院では、引き受けに関してママの年齢制限がある場合があります。
理由は、急な帝王切開手術などに対応できる体制が整っていないことです。(助産師さん同様)
実際に、個人院の分娩の最中に何かあった時は、大きな病院への緊急搬送が前提となっています。
出産時や新生児の急な医療行為もスムーズ
ハイリスク妊婦とも言われるアラフォーでの出産。
高齢出産ママが帝王切開で出産する割合は、帝王切開での出産割合は約3割といわれています。(参考:毎日新聞)
何を隠そう私も帝王切開で2度の出産を経験しています(経験談はこちら)が、緊急帝王切開だった時は、特に、総合病院でよかった…!と痛感しました。
それまで順調な経過だったにもかかわらず、『陣痛の段階で胎児の心拍数低下→即手術』という流れになりました。
勿論一刻を争いますし、すぐに手術をするには麻酔医の手配やら手術の準備やら…病院側も準備が大変なわけです。
ただでさえ、気持ちも状況もバタバタする中です。
もしこれが個人院だったら、さらに移動もあって、その上全く初めての病院でお産ということになったのか…と思うと、やはり、総合病院で私の場合はよかったなと思ったものです。
総合病院といっても、赤ちゃんのNICU(新生児特定集中治療室)がある病院とない病院があるので、気になる方はその有無に関しても選択の時に参考にしてください。
【二人目以降出産】産院選びのチェックポイント
二人目以降の出産の場合、やっぱり気になるのが入院中の上の子のお世話や家族の負担が増えること。
1週間やそこらの入院とはいえ、できれば、家族にとっても負荷が少ない形を選択したいですよね。
二人目以降の出産の場合、以下をチェックポイントとして産院を選びましょう。
病院の立地
病院からは徒歩圏内でしょうか?
それとも電車の乗り継ぎになりますか?
そもそも、ママも出産までは定期的に通院する産院は、できれば通いやすいところがいいですよね。
出産で入院してからも、特に上の子がまだ小さい場合は、移動もそれなりに大変です。(連れていく方も、つれていかれる子どもも)
家族が通いやすい立地の病院を選ぶことは、結果として自分も家族みんなの負荷も減らしてくれます。
そして、出産前後のリスクも見逃せません。
正常分娩で一週間以内の入院に収まれば、『ごく限られた期間だから…』と乗り切れるかもしれません。
でも、切迫早産で早めの入院となってしまったり(長い時には出産予定の数カ月前からの入院もありえます)、帝王切開で産後の入院が延びたり(どちらも筆者経験)…といったママの事情で入院が長引くこともあります。
また、出産した子どもの状況が思わしくなくて、子どもだけ退院できなくてしばらくママが病院に通うことになったり…と、お産前後も通院する可能性は十分あり得ます。
出産には色々なことがあり得ますし、高齢出産ママだったらなおさら気になります。
『通いやすい立地の病院』というのは、それだけで十分価値があると考えます。
上の子の立ち合いや病室への入室は?
現在は、コロナウィルスの影響でほとんどすべての病院で、立ち合い出産や病室の入室は難しいのが現状でしょう。
そもそも通常時であっても、病院によって、子どもの立ち合いができるかどうか?や子どもが病室に入室ができるかどうか?も違います。
コロナウィルスが落ち着いて、新しいスタンダードとなった時は、
- ・上の子どもが立会できるのか?
- ・配偶者以外が病室への入室は許されるのか?
- ・個室でなければだめな場合、個室は取りやすいのか?
など、事前に確認されることがお勧めです。
わずか数日間とはいえ、ママが上の子に会えないのは、なかなかつらいですから、上の子がいるママにとっては大切なポイントです。
【産後】重視したい母乳育児のサポート
産後のサポートでの違いで、ママにとって違いが顕著になりやすいのは『母乳育児にどんなサポートがあるか?』だと個人的には思っています。
個人的な体験談ですが、一人目の子どもの出産のときは、母乳育児にとても熱心な病院で、本当に助かりました。
妊娠後期の時から、助産師さんがマッサージをしてくれて、なるべく出産後早い段階から赤ちゃんに母乳を飲ませられるように働きかけてくださいました。
産後も緊急帝王切開で動けなかった私の代わりに、『初乳の成分は免疫力の弱い赤ちゃんを守ってくれるから』と、マッサージと搾乳をして下さり、本当に有難かった経験があります。
(母乳を出せるようになるのがこんなに大変だとは思わなかった…笑)
退院する頃には、熱心な指導のおかげで完全に母乳だけで育児ができる状況になり退院!
母乳育児を希望していた私にとっては、『初めての出産が母乳育児に熱心な病院でよかった~』と思ったものです。
一方2人目の子どもを出産した病院は、家から通いやすい病院にしたのですが、母乳育児に関するサポートは以前の病院ほどではありませんでしま。
結果、二人目の出産なのに母乳育児のペースをつかむまでに結構苦労した記憶があります。
正直、入院する病院によって、『母乳育児サポートがどの程度あるのか?』は病院の方針によるところが大きく、ピンキリです。
特に初産で、『母乳で育児したい!』という希望があるママは、母乳に対するサポート体制がどの程度整っているのか、直接院に問い合わせたり、ママからの口コミ情報(できればネットではない)を参考にして、産院を選ぶと希望に近くなると思います。
出産費用
病院によって出産費用は違いますが、40万円~70万円の価格帯で設定している病院が多いようです。
ただ、それがすべて自己負担というわけではなく、出産一時金として42万円が健康保険から給付され、通常分娩の費用は、結果的にほとんど自己負担がない0円~30万円程度が自己負担になるイメージです。
正常分娩の場合は、病気ではないので民間の保険会社からの入院給付金などの給付はありません。
ちなみに、帝王切開の場合の詳しい費用(筆者体験談付き)はこちら→
まとめ
すべての条件をパーフェクトに満たすような病院を見つけることは、なかなか難しいことかもしれません。
でも、自分にとっての優先順位をつけて病院を選ぶことは大切です。
ただでさえ母子のリスクが一般的に高いとされるアラフォー出産。
病院選びは、自分の要望を考慮しつつもやはり母子の安全を最優先した決断をしていただきたいと、個人的に思っています。
お産は人生の中でたった数回の機会。
そして、自分の我が子とのスタート地点となる場所が病院です。
高齢出産だからこそ、母子の安全を最優先し、後悔のない出産を迎えられることを心からお祈りしています。