2023.04.12(Wed)

【体験談】ほぼオンライン通塾で中学受験。メリットデメリット、そしてお金。

教育費・子育て

我が家の娘が2023年2月に中学受験しました。

東京では2月1日が中学受験の解禁日で、そこから数日間、志望校を複数受験することとなります。

 

娘は、ちょうどコロナが始まったころから通塾を検討し始めたこともあり、オンライン塾で通塾を開始しましたが、結果的にほとんどの塾授業はオンライン受講し受験を終えました。(時々合宿や直前の学校別特訓はリアルで参加)

 

『オンライン通塾メインで受かるの?』と不安なママも多いかと思いますが、結果は少なくとも私の通う塾の結果や自身の子どもの結果から『全然あり』と結論付けています。

※娘が取ったオンラインコースでは約3割が志望校合格。わが子は不合格校もあったが志望校複数に無事合格。

今回は、中学受験を考える共働きママのためにオンライン通塾のメリットデメリット、また費用面について実際かかった費用のお話をしていきます。

 

オンライン通塾のメリット

送り迎え時間の軽減

塾は通常夕方から始まりますので、終わるのは夜が基本。

もちろん子ども一人で帰らせることはできませんので、親が迎えに行くこととなります。

週に1回や2回ならまだしも、6年生ともなるとほとんど毎日が塾通いになるので、親が毎日迎えに行くこととなります。

そう、ただでさえ忙しい共働き夫婦にはこのお迎えが積み重なると、結構な負担となります。

それに下に小さなお子さんがいる場合は、その子を置いて気にしながらの迎えになる夜もあるでしょう。

なのでオンライン通塾の場合、このお迎えから解放されるのは、とても大きなメリットだったと思っています。

塾の授業が終わった後に、すぐにお風呂に入って(日によってはお風呂に入ってからの受講もあった)就寝できるというのも、育ち盛りの子どもの睡眠時間を確保するためには重要な時間の節約になります。(下の子どもの入眠時間も遅くなるのを防ぎやすい!)

 

勿論、塾の保護者会もオンラインで、この点でも親の時間を有効に使えます。

 

授業内容の把握がしやすい

二つ目は授業内容が把握しやすいということ。

これは、『親にとって』把握しやすいということです。

自分の部屋で塾の授業を受けている子もいるかと思いますが、ウチの場合ダイニングテーブルで塾の授業を受けていました。

よって、隣で仕事や家事をしている私の耳には先生の話も入ってくるわけです。

例えば、先生の話や熱っぽさから『そろそろ本気モードで取り組む時期になったんだな…』と親も察しがつけやすくなったりします。

また子どもの手の動きや様子から『今日の授業はきっとわからなかったんだろうな…復習するときに声をかけてみようかな…』とフォローが必要かどうかの判断もしやすくなります。

 

勿論ある程度子どもに任せるということは大切なのですが、特に自分の子どもが初めての中学受験の場合は塾の様子が全く分からないため親にも大きな不安があります。

しかしオンライン通塾だと親もある程度様子がわかるため、この点はとても良かったと思っています。

通塾クラスよりも安い場合も

娘の通う塾では、オンラインコースと通塾コースで料金が違いました。

厳密に言うと、オンラインコースの塾代に途中で見直しが入りました。

このインフレ時代、『高くなったんだろうなぁ~』と思われる方も多いかと思いますが実はその逆で、実は安くなったのです。

全ての塾がそうとは限りませんが、塾によっては通塾コースよりもオンラインコースの方が料金設定を安くしているところもあります。

 

子どもがストレスにさらされにくい

最後のメリットは子どものメンタル面についてです。

 

塾と学校は違います。

その違いの一つが成績順に分けられたクラスであったり、席順だったりするかと思いますが、これが何年か続くと、子どもによっては本人の自己肯定感や自信喪失につながってしまうこともあります。

営業職の大人が営業成績をさらされつづけるとストレスを感じるように、子どもも勿論ストレスを感じるわけです。

しかしオンラインコースの場合、成績によるクラス替えはあるとはいえ、席順であからさまに子どもの成績の優劣が露呈するわけではありません。

 

そういった意味では、オンラインでの学習はストレスにさらされにくいと感じました。

 

子どもが本気で中学受験するのかまだ分からない、今はマイペースで学習させたい、と考えるママであれば、そういった環境下に置きやすいオンラインコースでまず始めてみるのも一つの選択肢です。

オンライン通塾のデメリット

競争心が育ちにくい

確かにオンラインでの授業だと、ストレスにさらされにくいかもしれない…

ただし、これにはデメリットもあります。

 

そう、受験は『合格』の奪い合い。

『よし!やってやる!』みたいなスイッチをどこかで入れる必要が必ずあります。

その『スイッチ』がオンラインでの受講がメインになってしまうと入りにくいのは事実です。

また、子供によっては『勉強することに満足』してしまって成績が伸び悩んでしまうこともあったり、オンライン通塾だと友達と教えあったり励ましあったりする機会もありませんので、気持ちの維持が通塾よりも難しい場合もあります。

 

そのあたりが気になる場合は、6年生になるタイミングなどでオンライン→通塾コースに変更することや、塾が企画する合宿などに積極的に参加して競争意識を芽生えさせるような工夫が必要です。

親が休みにくい

特にウチのように、ダイニングテーブルを陣取られて塾の授業を受けられたりすると、子どもが勉強している隣で親が遊んでいるわけにもいかず、なかなか親も気が抜けない時間が続きます。

特に大変なのが、週末の授業や夏休みや春休みなどのまとまったお休みの時です。

学校がないため、ほとんど自宅のダイニングで勉強されると、親も自分のペースで休憩が取りづらく疲れがたまってしまうこともあります。

受験戦後半の自習時間は図書館の利用を勧めていました。笑

塾費用について

娘の通う塾は、オンラインコースで基本の塾月謝が3.3万円程でした。

実は通塾タイプの6年生は4万円程の塾代になっていましたので、20%くらい安い設定になっていました。

 

もちろんどちらのコースも6年生になると月々の塾月謝のほかに、オプションコースやら模試やら合宿代やらが乗ってきます。

受験までの直近12カ月(6年生)の塾代を振り返ってみると、ウチの場合こんな感じになりました。

金額(単位:万円)
8.2
2 3.3
3 4.6
4 11.7
5 14.4
6 5.1
7 18.6
8 7.9
9 7.4
10 9.7
11 7.8
12 29
127.7

 

春休みやGWの合宿参加、秋以降は志望校別対面コースをとったことと、12月の正月合宿が30万円で、トータルすると1年の塾代は約130万円となりました。

特に受験後半になると、志望校別コースや合宿などは参加するかどうか検討するという雰囲気では全くありません。

4、5年生の頃は、オプションについては『これはいくらかかるのか』と価格と内容を吟味して決定することも多いと思いますが、直前となると与えられたオプションを当然こなす感じになります。(日ごろ家計管理をしっかりやっている人でも、最終月に積算された請求額を見てびっくり仰天という感じです)

まとめ

オンラインでの通塾はまだまだ一般的ではないと思っています。

またオンライン通塾で結果を出すためには、子ども自身にある程度やる気や自律心がないと難しい面もあるかもしれません。

しかし、個人的な経験から『オンライン通塾だから結果が出にくい』ということはないように感じています。

共働き夫婦にとっては、時間はかなり価値の高い資産。

そして一般的な通塾よりも安く済ませられることもある…

 

それらを有効活用していきたいのであれば、また子どもにとっても合いそうだ!ということであれば、オンライン通塾はありなのではないでしょうか?(個人的にはやる気面の補填として合宿や対面コースを取るなどハイブリッドな形を推奨)

 

最後に。

オンラインでの通塾だとしても中学受験にかかるコストは決して小さな金額ではありません。

受験する年は130万円程度、私立の中高一貫校に進学する場合は、それ以降も毎年のように学費は大学卒業するまでかかっていきます。

 

中学受験を検討するのであれば、子供が10歳になるまでの貯蓄計画と長期視点での資産形成計画が不可欠です!

子どもが大きくなるのはあっという間。

効率的かつ計画的に進めていき、教育費の準備をしっかり整えましょう!(方法詳細についてはこちらもご参考にしてください)

※大前提として、中学受験は長く大変な道のりです。中学受験をする前にはお子様の意志をしっかり固め、親子共に覚悟して臨むことを心よりお薦めいたします。

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