2019.04.12(Fri)
入るべき保険の種類の選び方 (死亡・医療・がん・就労不能)
保険医療保険、がん保険、死亡保険、就労不能保険…
一言で『生命保険』といっても、私たちには様々な種類の生命保険の選択肢があります。
『この保険は必要なのだろうか?』、『どこまで準備すればいいのだろうか…?』と悩む方も少なくありません。
様々な保険がある中で、ご自身にとっての必要な保険を判断する目安についてお伝えします。
基本的な考え方
- ・どの万が一が起こった時に、経済的に一番困りそうかを考える
- ・公的制度を確認する
- ・緊急予備資金としての貯金額を確認する
- ・それでも足りなさそうなものを保険で準備(商品選定と保障額の決定)
どの万が一(病気?死亡?就労不能?)が確率的に一番起こりえそうかよりも、どの万が一が起こった時に一番困りそうか(家計が破綻しそうか)を考えます。
【死亡保険が必要なCASE】
一般的に、どなたかを扶養されている立場の方がいらっしゃる場合は死亡保険が必要なケースがほとんどです。公的遺族年金があるとはいえ、それだけでは現状の生活を維持できないことや進学をあきらめざるを得ないことが想像されます。
必要保障額はそれぞれ違いますので、キャッシュフロー表で確認しましょう。(死亡保障を考えるとき、いくら必要かを知るヒント)
【就労不能保険が必要なCASE】
傷病手当金制度や公的障害年金があるとはいえ、特に体を使って働かれる方や傷病手当金制度の無かったり、障害年金額が少ないとされるフリーランスの方は検討すべきです。(詳しくは会社員とフリーランス、こんな違う社会保障・健康保険編)
会社員の方で、会社の福利厚生で、就労不能時の保障がしっかりついている(例:就労不能時60歳まで給与の6割が給付される)場合は、不要な場合が多いです。
30代の就業不能率は死亡率の5倍近くあると言われています。
現在は収入保障保険のような死亡保障に、低価格で就労不能保障の特約を付加できる死亡保険も沢山あります。必要な方はぜひご検討ください。(参考:収入保障保険・選び方を知ろう。比較すべきポイントはココ)
【がん保険が必要なCASE】
がん保険について詳しくはがん保険、必要ですか?にありますが、治療の選択肢を広げたり、治療の長期化により収入が下がった時のことを考えると必要性は高いと考えます。(保障の内容によりますが。)
【医療保険が必要なCASE】
日常の中で「死亡」より、「入院した」話の方が耳にすることが多いからでしょうか?人気があるのは医療保険です。
たしかに、ちょっとした入院や手術でも給付があり出番が一番多い保険ではあります。
しかし上記のどの保険よりも必要性は低いと考えます。
必要な方は『予備資金としての貯金がほとんどない方!』です。
高額療養費制度がありますので、緊急予備資金として生活費半年~1年分あれば不要なケースが多いです。
先進医療の保障が欲しいという方は付加を検討してもいいでしょうが、先進医療の治療費の平均は約54万円で高額な先進医療は、がん治療に多いのも事実です。
がん保険に先進医療特約を付けることで高額な先進医療費をカバーし、医療保険は加入しないことも選択肢としてあります。
この中から、緊急予備資金の貯蓄では賄いきれないもので、万が一起こると経済的な影響が大きいものから順に優先順位をつけてみましょう。
そして、本当に必要なものだけを選択します。
保険料は月々で支払いをしている方も多いと思いますが、保険料のつみあがった累計額を目にされたことはありますか?
数百万円になります。
『かけるとこにはかけて、絞るところは絞る』という選択と集中をすることが重要です。
保険は経費。掛け捨てであればなおのこと、合理的判断が求められます。