2026.05.11(Mon)

浪費癖は、治らない!?お金の教育は適切な時期に。

マネー教育

子どものお金の教育やお小遣いに悩むママ、増えているように感じます。

顧問サービスを受けていらっしゃる世帯からのご質問でも、まぁまぁな頻度で出現する話題です。

子どものお小遣いについての決め方は以前お書きしましたが、共働きのご夫婦だと時間がうまく作れなかったり、思春期や反抗期に入ったお子様だと、なかなか親の言葉が届かなかったり…と「なんとかしなきゃ」と思いながらも進まないことが多いようです。

これは三島の個人的な考えですが、「お子様へのお金の教育」といっても、決して難しく考える必要はありません!

「投資」やら「経済」やら、そんな話の前に、手遅れになる前に整えておきたい習慣があります。

それは、シンプルに「子どもが支出をコントロールする力を身につけること」です。

なぜ支出をコントロールする力が大切なのか?

当事務所で顧問サービスを受けていらっしゃる98%以上の方々は、ライフプランを実現するための資産形成や運用についてのアドバイスを受けることをメインとされています。

ほとんどすべての方がご自身の目的に合った資産形成を、時間をかけながらも今のところ適切・順調に進めていらっしゃいます。

…ただ、比率的には2%未満といったところなのですが…実は、当事務所の顧問サービスのお客様の中には、なかなか資産形成が進まない方もいらっしゃいます。

 

それは、年収が低い方ではありません。

運用の知識がない方でもありません。

そうです、支出をコントロールできない方なのです。

当たり前の話ですが、どんなに収入が高くても、不相応の支出がやめられない方はなかなか資産が育ちません。

例えるなら、蛇口を全開にして水を大量に流し続けているようなものです。

 

支出が多いので、現金も貯められず→運用原資がない→もちろん投資もできない…そんな循環に陥ります。

 

顧問サービスで、初めてこのようなケースに直面した時、なかなか状況は好転しませんでした。

通常、顧問サービスは年1回の定期面談なのですが、半年、数か月に1回など面談機会を特別に設け、支出の状況を一緒に確認したり、支出の原因の深堀もしました。

…しかし、しかしながらなかなか状況は変わらない。

 

どうしてもちょこちょことした支出がやめられないようなのです。

 

そしてFPである私は気が付きます。

…そう、この支出傾向は、長年のお金の使い方が習慣化されてしまった結果で、数年ではプロがどんなに頑張っても劇的に改善するのは限界がある話なのだということに。

 

だからこそ、子どもには支出をコントロールする力を子どものうちにちゃんと身に着けてもらいたい!と強く思うようになりました。

「キャッシュレス」の無視できない功罪

以前も書きましたが、キャッフレス化が進んだことで便利になったり管理しやすくなったことも多くありますが、支出をコントロールするという点から見ると、奪われているものがあります。

それが、「金銭感覚」と「親がトータルで渡しているお小遣いの把握」です。

これは本当に親がちゃんと意識していないとあっという間に見失ってしまいます。

キャッシュレスで奪われる金銭感覚

まずは金銭感覚。

最近では学習も文字を実際に書くのとIPADなどで学習するのでは、効果に大きな違いがあるともいわれていますが、お金を使っているという感覚も、もちろんキャッシュレスでは薄れてしまいます。

昨今、子どものお小遣いをキャッシュレスで渡しているご家庭もあるかと思います。(我が家もそうです)

今更世の中が、キャッシュレスから現金やり取りに戻ることは考えれられないので、慣れてはもらいたいものの、なんとかキャッシュレス決済でも「お金を支出したんだ」という意識を育てておかないと、支出感覚が麻痺したままでは、最悪の場合支出が止まらなくなってしまいます。

決済後に、必ず自分自身でも記録を付けることも一つ考えられますが、お勧めは子供のお小遣いは現金とキャッシュレス両方で渡すことです。

現金も程よく使う機会があり、「支出した」という意識をつけやすくなります。

これはずっと継続しなくても構いません。

一時的でもいいので、お子さんが支出を慎重に考えているな、と親御さんが感じられるようになるくらいまで続けてみましょう。

キャッシュレスのお小遣いを導入するにあたっての注意事項はこちら。

 

親はトータルの小遣いをしっかり管理

スイカやPASMO(交通系ICカード)、PAYPAYに子ども用のクレジットカード、そして現金。

たくさんの決済方法が混在する中で私たちは生活しています。

そう、それは子どもも同じ。

 

「PASMOではきっと交通費しか使ってないよね?」と親が思っていても、実際にはそれを子ども飲食代やお友達との交際費につい買っていることも珍しくありません。

それぞれのそれぞれの決済手段に対して、支出項目の約束事を親子でしっかり作っておかないと、いったいいくらがお小遣いなのか?が親子共々わからない、そして、支出をコントロールすることができない大人の道をまっしぐらとなってしまいます。

 

複雑なものでなくて構いません。

「交通費は、交通系ICしか使わない。飲食費などには使わない」などシンプルなものがいいです。(我が家では時々使用履歴を出して確認しています。笑)

まとめ

私は、決して子どもを節約家にしたいわけではありません。

ただ、きちんと「自分にとって必要な支出」、「将来的に役に立つものへの支出」がなんであるのかを理解してもらいたいとは強く思っています。

お金に困らないような人生を送ったり資産運用したりするには、ある程度の蓄えも必要です。

 

大人になって、浪費癖を治した方もいらっしゃるかもしれませんが、治すのは非常に困難です。

 

お金と健康的に付き合っていくために、どこに、どれくらい支出するのか?を適切に判断できることは、とても重要で、それがゆくゆくは大きな資産形成の礎になると感じています。

 

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