2020.01.06(Mon)

アラフォー出産ママはいくら投資できる?貯蓄の中における投資の割合。

貯蓄 / 資産運用

年が明け、『今年は投資を始めるぞ!』と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、いざ、投資を始めようと思っても

『一体ウチの場合、いくらまで投資していいの?』

と悩まれる方も少なくないようです。

今日は、共働きアラフォー出産ママからよくいただく質問である

『投資したいんですが、いくらまでしていいですか?』について、詳しくお伝えしてきます!

 

投資を考え始めたら、まずは

 

→資産の現状を確認

→ライフプラン

→貯蓄内の投資割合を決める

 

というステップで

あなた自身が投資できる割合を確認してください!

具体的な割合は、その人の資産状況によりますが、

『本格的な資産形成がこれから!』という方は、

毎年の貯蓄額の30~35%を運用に回しても大丈夫です!

 

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世の中の流れは、貯蓄→投資へ

政治経済にそんなに興味がない方であったとしても

最近、メディアや友人間で『投資』について話をする機会が増えていると実感している人は

多いのではでしょうか?

 

やれiDeCoだ、やれNISAだ…と

政府は、資産運用が有利となる制度を次々と打ち出し、

『なんか、投資しておいた方がいいかも…』

…そんな空気を多くの人が感じ取っているように思います。

この『貯蓄→投資へ』の流れは、

10年以上前から政府が謳っていましたが、

ここにきて、ようやく一般的に認知が始まり、

そして、当面この流れは続きそう…とFPとして感じています。

投資を始める準備はできていますか?

しかし、なんとなくこの流れに身を任せるかのように

何も考えずにとりあえず投資を始めているような方に最近時々お会いします。

 

行動力があるのは素晴らしいこと!

でも、順番を間違えると、とんでもないことになってしまいます。

 

以前こんなことがありました。

『○○と××に投資しています。』

『いいですね。では現金はどれくらいありますか?』

『ほとんどありません…』

『…。そうですか…。』

 

 

はい。

金額の話ではないんです。

FPである私から見ると、この方の場合、順番が間違っているように見えました。

 

お金は3つの種類に分けられます。

  1. ⅰ流動性資金…現金として口座にあり、いつでも引き出せるもの。生活費の半年~1年分は手元に置いておきたいお金。5年以内に使いそうなお金もこちら。
  2. ⅱ目的性資金…かつての定期預金や保険のように、流動性に欠けるが元本割れの心配もなく、利回りが若干よりも良いもの(マイナス金利発動以降、適切な商品はなし)。インフレに弱い。
  3. ⅲ投資性資金…元本保証はないがインフレに強い特性があるもの。10年以上後に利用する予定のお金を対象にするのがお勧め。

 

例えば、『投資したいなぁ』と思っている人でも、預貯金がほとんどない場合。

 

もしそんな状況にいらっしゃるのであれば、

一旦投資のことは忘れて手元の予備資金を貯めることに集中してください。

投資はそれからでも遅くはありません。

 

急な入院、急な引っ越し、急なリストラ…

もし、急にお金が必要になってしまったとき、

投資した〇〇や××が順調なパフォーマンスでリターンを出しているかどうかは

誰にもわかりません。

ある程度まとまった現金が手元にない場合、

元本割れしていたとしても、解約を余儀なくされてしまうこともあり得ます。

 

まずは、流動性資金をしっかり手元に準備してから

投資のスタートラインに立ってください!

 

ライフプランを立てること

さぁ、流動性資金が十分にあるあなた。

次にすべきことは『ライフプランを立てること』です。

 

投資をするのになぜライフプランと思った方、要注意です。

 

効率的な貯蓄をするためには、計画を立てるのが必須。

そして、その貯蓄計画を立てるためにライフプランは最強最適な方法となります。

ライフプランを立てると

・これから先、あなたが必要となるお金はいくらか?

・必要となるタイミングはいつなのか?

が分かります。

 

例えば、あなたが共働きの40歳ママで、3年以内に住宅の購入を考えている場合。

現金は頭金と諸費用で消えてしまいそう…そんな3年後が見えているのであれば、

積極的に多くのお金を投資に回すタイミングではないのは明らかです。

 

そんなわけで、ライフプランとどのように投資をしていくかは

切っても切り離せない関係にあります。

 

投資を始められそうなあなたへ

現状の資産状況はOK!

ライフプランを見ても、投資できそう!

(大きなお金が必要になるまで10年以上ある。または、大きな出費があっても流動性資産が十分残る)

 

そんなあなたは、投資への準備が整いました!

それでは割合について考えてみましょう。

 

割合は人それぞれなのですが、

現状の資産状況から3つのパターンが考えられます。

それぞれのパターンにおいて、投資資産の割合の考え方は異なります。

 

ちなみに、どのパターンにおいても

金融資産全体において、投資性資産が半分を超えることは原則お勧めしていません。

 

①流動性資産が潤沢にあるパターン

『独身時代、しっかり稼いで貯めてきました!でも忙しくて投資まではできませんでした!』

というママだったら、こんな状況になっているかもしれません。

この場合、ライフプランをしっかり見据えた上で、

ターゲットとするタイミング(例:大学入学時など)に向けて、少しずつ流動性資産を投資性資産へ移していくことがポイントです。

年間の貯蓄額の全て、もしくはそれ以上の金額を投資性資産に少しずつ移していくケースもあります。

 

最も注意すべきことは

流動性資産が潤沢にあるからと言って、資産を一気に投資性資産へ移すこと。

これ、絶対やめましょう。

移す時は、売るのも買うのも少しずつが投資の鉄則です。

タイミングが分散されることによって、リスクも分散されます。

(高掴み、安値での売却を防ぎます)

②投資性資産が既に潤沢にあるパターン

この場合、肝心な流動性資産が十分ではないケースや

ライフプランに必要なお金を無視して投資しているケースもあります。

 

そのような場合は、月々の投資資産の積立をいったん現金にして

人生に必要な資金の形成をした方がいい場合もあります。

 

このケースは、もともとアグレッシブで投資が大好きな方によくある傾向です。

投資に積極的なのは悪いことではもちろんありません。

ただ、

そもそも、どうして投資しているのか?

人生に必要なお金をバランスよく増やすための投資なのか?

もしくは、ただ単にお金を増やせるだけ増やすのが目的なのか?

…あなた自身が一度立ち止まって考えてみることは、

趣味としてではなく、必要な資産を形成するための投資において大切なポイントです。

③これから本格的な資産を形成していくパターン

働き盛りアラフォー世代であれば、この層が最も多いのではないでしょうか?

この場合、教育費・老後資金など並行して貯めなければいけないものが沢山あります。

 

ライフプランをより綿密に立て、

それに見合う形であることは勿論、

節税できる方法か、柔軟性のある商品か、

資産全体でのバランスはとれているか

などを注意しながら資産形成していきます。

 

この資産状況のパターンに当てはまる世帯であれば、

年間している貯蓄額の30~35%くらいであれば、投資性資産での貯蓄を進めても問題ないケースが多いです。(参考値です)

しかし厳密には、ライフプランをしっかり立ててから判断していくことをお勧めします。

特にアラフォー出産ママは、教育費のお金がピークに差し掛かる時には収入が減っていたり、

子供の大学卒業するころに自分はリタイヤ生活…と老後資金の準備が難しいのが現実。

保険商品などばかりがメインの無駄の多い資産形成方法や、

よく分からないままに投資を進めてしまった結果、

ライフプランの破たんを招いてしまう可能性もあり得ます。

 

また、確定拠出年金などは60歳まで引き出しができませんので、

そのあたりも考慮したうえで(ライフプラン上問題がないか)投資を進めましょう。

 

アラフォー出産ママのための資産形成方法のノウハウについては、

メルマガだけでお伝えしている情報もありますので是非ご登録ください。

最後に~ポイントはライフプランと資産全体のバランスを俯瞰すること

いかがでしたか?

 

お金を貯めたい!投資で殖やしたい!

そう思う人は少なくありません。

 

しかし、そもそも何のための貯蓄か?何のための投資か?

そこをしっかり見据えた上でプランを立てると、

長い道のりである資産形成も途中で頓挫せず順調に進むことが多いです。

 

まずはあなた自身のライフプラン、そして現状の資産のバランスを

少し一歩引いたところから眺めてみると、新たな発見がきっとあるはずです!

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