2019.12.10(Tue)
アラフォー出産ママの育休中の過ごし方。(これやっとくと復帰後が全然違うよ!)
ライフプランこのブログを読んだことがある方であれば、
アラフォー出産ママには時間がない!ということを
知っている方もいらっしゃると思いますが、(詳しくはこちら)
アラフォー出産ママは、教育費のピークが収入の減少時期に重なることが多く(両親が55歳前後になっているため)、
老後の資金準備の時間も十分の取れない可能性が高い(子供が20歳で両親還暦近く)ため、
貯蓄するためには、綿密で効率的な計画が必須となっています。
そしてアラフォー出産ママが、将来笑うか困るかの違いは、
実は『育休中の過ごし方』に大きく関わっていることをご存知ですか?
今後の資産形成を順調に進めるために
fpとして、是非育休中ママにやっておいていただきたいことをまとめました!
アラフォーで出産。教育費と老後資金を本気で貯めたいなら。
お金を整える
ー収支の分かりやすい仕組みづくり
共働きママに、ちまちまと家計を管理する暇はありません。
子供送り出した後は、自分も仕事へ直行。
お迎えの後にはすぐに夕ご飯…
そんな毎日が分単位で動きだしてから、『将来の貯蓄計画』
…なんて先のことに対して気力も体力も回らないのが普通です。
ですので、育休ママにまずはやっていただきたいこと!
それはずばり、ご自身が管理しやすい仕組みを作ることです!
特に、今まで支出をそれぞれが別財布でしていた夫婦(家賃は夫、食費は妻のような)は要注意!
途中で『一体ウチはいくら使っているの?』と最も分からなくなってしまうのは、まさにこのパターンです。
共働きにお勧めしているやり方の一つは、
夫婦の共同口座(生活口座)を一つ作り、
そこに、夫婦が給与をそれぞれ拠出。(お小遣いは差し引いた金額を入れると良い)
家族や子供の教育に関するお金は全てそこから支出するという方法。
そうすることによって、家計の収支がぐ~っと把握しやすくなります。
いくら貯蓄できているかも一目瞭然。
ある程度金額が大きくなってきたら貯蓄専用口座を作ったり
投資性資産(iDeCoやつみたてNISA)へ資産を振り分けるのも選択肢です。
これから口座を開くのであれば、
家族口座を持つことができる金融機関で開きましょう。
一つの口座に対して、クレジットカード機能付きキャッシュカードが2枚持てます。
家族関係の支出は、このカードから!この口座から!と決めてしまうのです。
ではお互いがいくら拠出するのか…なのですが、
拠出する金額については、どちらがどの程度家事を分担しているや
それぞれのご夫婦にとって心地よい割合があると思いますので、
ぜひお話し合いをしてみてください。
一般的には金額ではなく、収入に対しての割合で拠出額を決めるのがフェアだと考えます。
しかし、ご夫婦にとってそれ以外に都合の良い(納得のいく)形が他にあるのであれば
それでも構わないと思います。
支払いは現金ではなく、なるべくカードなどの記録が残る形をとりましょう。
マネー管理アプリを利用する場合に、管理が断然しやすくなります。
また今はキャッシュレスで払った方がポイントも貯まる時代。
塵も積もれば山となるです!
ーライフプランの確認
お子様が生まれたことを機に、住宅の購入を考えたり、
教育費の積み立てを考えたり…と一気に現実的に考えるべきことが増えてしまうのは自然なこと。
流れに身を任せていては、将来『お金が足りない!』なんていうことにも
なりかねません。
ここは一つ、ご自身でのライフプランを立て直してみましょう。
働き始めたら、日々の仕事に追われ、体力的にも時間的にもゆっくり将来のことを考える時間は取りにくくなります。
簡易なものでネットでライフプランを立てることもできますので、
まずはご自身の状況を把握してください。
FP協会でもシミュレーションができるページがあります。
しっかりしたものを作りたいとき、早めにライフプランを改善したいと考える方は
やはり、専門のFPに相談するのが効率的です。
ー先取り貯蓄の設定でほったらかし資産形成
ライフプランが出来上がってくると、分かってくることがたくさんあります。
『一体、教育費にどれくらいお金がかかりそうなのか?』
『一体、いくらお金を貯めたらいいのだろうか?』
『住宅はどのくらいのものを買ったらいいのか?』
分かってくるのは『いいこと』です!
それに合わせて、貯蓄を始めてみましょう。
ここで注意していただきたいのは、まずは正しい貯蓄方法を選ぶこと!
間違っても保険ショップには行かないようにしましょう。
(貯蓄性商品が保険だらけになってしまい、効率が悪くなる可能性が高いです)
今は、iDeCoやつみたてNISAといった節税に有利な貯蓄方法がたくさんあります。
ライフプランを見据えた上で、適切な貯蓄方法を選び
必要金額から貯蓄額を割り出しましょう!
先に貯蓄方法と金額を設定してしまえば
後は細かいことは気にせずに、子供との生活や旅行など許される範囲で楽しめます。
貯蓄金額が今のままで足りないときは、
資産運用も積極的に選択肢に入れるべきです。(中長期の資産形成に限る)
ー保険の見直し
子供がいるのといないのでは、必要となる保険が全然違ってきます。
必要な保険金額の算出もライフプランができていれば分かるはずです。
万一の時に、ちゃんと変わりない生活を子供が送れるように、
親の責務として準備をしておきましょう。
特に、働いていて自身も家計を支えているママは、
多くの場合で死亡保障が必要なのにもかかわらず、
未加入のまま放置されているケースも散見されます。
ご自身にとって、必要な保障をしっかり見極めてください。
また逆に、無駄な保険を省くことで(貯蓄が十分あるのに医療保険に加入し続けているなど)
数十万〜数百万円の節約も可能になります。
みんな入っているから…といった一般常識にとらわれず、
公的制度を考慮し必要なものだけを選択しましょう。
(詳しくはこちら)
生活を整える
ーパートナーとの話し合い(家事分担・子供の急患時対応など)
子供が生まれると、大人二人の生活が一変します。
個人的な話ですが、我が家の場合(基本的に仲はいいのですが・笑)
よくケンカが起こった時期がまさに、
『子供が生まれたばかりの時と、私が本格的に働き始めた時』でした。
子供が生まれたことによって、これまで、私ができていたことができなくなる…
それに気が付いてもらえず、協力を得られない…
私が怒ってケンカになる… というパターンですね(笑)
皆さんはそんなことにはならないように、事前に夫婦での話し合いをしておきましょう。
・どの家事をどちらが基本的に分担するのか?
・子供が急病の時はどのように対応するのか?
・仕事で遅くなりそうなときのルール
など、実際始まってみないと分からないことも多いとはいえ、
大体のルールを決めておくことが大切です。
ー各種サービスの手配や登録
共働き夫婦、特に両親が遠方の場合の大ピンチNO.1は、
子供が急病になった時ではないでしょうか?
私が住む文京区では、病児保育制度がありますが、
予約は勿論、事前の登録が必要です。
また帰りが遅くなると予め分かっているときは、ファミリーサポートの方に
お願いすることもありますが、こちらも事前登録。
必要になってから、登録しようとしても、
時間や手間がかかってすぐに利用できるとは限りません。
そのあたりの制度は自治体によっても違いますので、
まずは確認し、実際にファミリーサポートなどは試しに使ってみることをお勧めします。
病児保育に関しては、都内近辺であればNPO法人『フローレンス』がお勧めです。
今までシッターさんに幾度かお願いしてきましたが、
完璧な研修とマニュアルの徹底ぶりは、
他の会社とは全く違うレベルで素晴らしいと感じています。
費用は利用頻度により違いますが、『当日電話したら来てくれる』という利便性の高さと
安心感は他には代えられません。
特に3歳まではしょっちゅう病気をしていたので、本当に助けられました。
ーFPの3級の勉強の勧め
育休ママには、子供の今後の教育費、これからの住まいのことなど
大きなお金にまつわることを決断することが沢山あります。
一つひとつ、その都度調べていくのもいいですが、
もし、体系的にお金について学びたいのであれば、
この決断多き育休時期、また、時間もまだあるこの時期に
ご自身でFP3級の勉強をしてみるのも一つです。
実際の資格を目指すかどうかは別として、3級の勉強で学んだ知識は、
きっと少なからず、あなたの決断の役に立つはずです。
また、心無いセールスに引っかかってしまうことも少なくなるでしょう。
『お金のこと、考える時間もない』
『なんだか、みんなやってるから、私もこれで!』
そんな風に、お金に関する大きな決断をする前に、
この育休の時期に自分で学べることを学んでみてはいかがでしょうか?