2021.05.19(Wed)

2024年以降ジュニアNISAの引き出しは非課税に!アラフォー出産ママならこう活かす!

教育費・子育て / 資産運用

『子供のための貯蓄だからジュニアNISAに…』

そう思って制度を調べてみたものの、18歳までの払出しが原則できないとか…なんだか使いにくそう…と止めてしまった経験はありませんか?

制限の多いこの制度を敬遠して、結局つみたてNISAでの資産形成をしているママも沢山います。

それはそれでOkなのですが、実は制度の一部が2024年から変更になり、資産形成に励むアラフォー出産ママには学費はもちろん、子供のための資産形成のための優秀な積み立て方法となる可能性があります!

使うことを推奨したいのは、こんなママ↓

  • ・iDeCoやつみたてNISAの非課税枠は夫婦で使い切ったママ
  • ・まだ子供の教育費が本格的にかかる前のママ
  • ・将来、数年の間がっつり教育費&下宿代/留学費がかかりそうな子供を持つママ

もし該当するのであれば、積極的にジュニアNISAの活用をすべきです!

2023年でジュニアNISAは廃止!

2016年から始まったジュニアNISA。(金融庁のHPへ)

制度開始後は、子供が18歳になるまで原則払出しができないということでなかなか普及が進まず、ついに2023年での廃止(2024年以降の新規買い付けは不可)が決定しています。

でも、この廃止が決定する際に、制度の一部が変更されています。

それが、子供が18歳前での払出しでも運用による利益を非課税で受け取れる!ということ。

結果、使い勝手がぐっと良くなり(いつも使っているNISAとほぼ変わらない形となり)最近私が担当する顧客の中でも、ジュニアNISAの口座開設をする共働き夫婦は増えています。

ジュニアNISAを利用すべき共働きアラフォー出産ママは?

では、どんな共働き夫婦が積極的にジュニアNISAを活用していくべきなのでしょうか?

資産形成では、『どんな商品か?』よりも『どんな方法でお金を貯めるのか?』と『自分のライフプランに合っていること』の方がもっともっと重です!

その2点を考慮しながら、ジュニアNISAをすべきかどうかを検討しましょう。

iDeCoとつみたてNISAの枠を使い切ったアラフォー出産ママ

共働きアラフォー出産ママにとって節税効果を意識して貯蓄をするのであれば、まずお勧めしたいのがiDeCo

その次に、制度として自分の自由に使いやすいつみたてNISA。(共働きの節税について詳しくはこちら→子持ち・共働き夫婦が抑えておきたい6つの税金対策

『この二つをすでに夫婦で使い切っている』のであれば、ジュニアNISAで資産形成するのも選択肢の一つです。

 

資産形成の原則として、まずは、非課税枠が残っている制度を優先的に使いましょう。

これはFPとしての肌感覚ですが、最近のご相談者の資産状況を見ていると、昨今のコロナの影響で旅行や外食・被服費が減った多くの共働き夫婦の資産残高は、実は増えています。

そして例年より貯蓄が多くできたにもかかわらず、節税できる主な積立制度(iDeCoなど)を既にフル活用しているため、現金のままそのまま放置している世帯も少なくありません。

子供が18歳になる前であっても非課税で払い出しができるジュニアNISAであれば、つみたてNISAとほぼ同じ感覚で使えるはず!

空いているジュニアNISAの非課税枠を優先的に使って、資産形成を行いましょう。

教育費が本格的にかかる前のアラフォー出産ママ

制度廃止に伴って、2024年以降ジュニアNISAで新規買い付けはできなくなります。

あと、数年以下しか買付・積立期間がないということは、中長期の投資家にとっては嬉しいことではありません。

しかし、子供を持つ夫婦のライフプランとしてよくあるパターンは、子供が小さいうち(中学受験するのであれば、小3くらいまで)はハイペースで貯蓄できても、通塾や私立校への進学となると教育費の支出が増え、これまで通りの投資や貯蓄ができなくなるパターン。

iDeCoやつみたてNISAは続けるとしても、これ以上の貯蓄は…

→ジュニアNISAでの買い付けは、止めるか

…と結果的になることも十分考えられます。

であれば、なおさらジュニアNISAの非課税枠を使って積み立てられる時期に積み立てておきましょう!

ジュニアNISAのデメリット

ジュニアNISAを使って教育費を貯めたいアラフォー出産ママにとってのデメリットは、払出時にあると考えます。

ジュニアNISAは一部払出しができず、全額払出しとなり口座は廃止となります。

例えば『高校進学時に一部だけ解約して、運用を続け、残りは大学の学費に…』なんていう個人の事情に合うような払出の仕方はできません。

そのような使い方をしたいのであれば、つみたてNISAが可能です。

ジュニアNISAで学費を用意するのであれば、

  • 学費と下宿代が一気にかかるような大学時代
  • 教育費や物価水準が高い国への留学費用

など数年の間に教育費ががっつり出る期間に対して使うことを目的にするのが向いています。

まとめ

ちょっと前までは、『使いにくいな~』という印象のあったジュニアNISA。

廃止が決まったタイミングで、使い勝手がよくなり『2024年まではとりあえず積み立てておこう!』という人もいます。

まずはiDeCo、つみたてNISAを抑え、それでも余裕があるのであればジュニアNISAを検討しましょう。

特に、

  1. ・iDeCoやつみたてNISAの非課税枠は使い切ったママ
  2. ・まだ子供の教育費が本格的にかかる前のママ
  3. ・数年の間がっつり教育費&下宿代/留学費がかかりそうな子供を持つママ

は積極的に検討すべきです。

払出しは、全額払出となりますので、学費のピーク時期がお勧めですが、子供に資産として将来持たせたい場合は、一部払出しができず学費としては使えませんので、気を付けましょう。

 

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