2020.02.07(Fri)

共働き増え住宅ローンを組むママも増加!ペアローンのメリットデメリットとは?

住宅

家族構成が決まったり子どもの小学校進学が見えてくると、考えたくなるのが住宅の購入。

大きな買い物だけに、慎重になりますよね。

高齢出産ママは教育費のピークが後ろ倒しになり、老後資金の形成が時間的に難しい…→住宅ローンの組み方には特に注意が必要です!

 

分かっている!…だけど共働きだと、ローンの組み方にも選択肢があり迷ってしまうこともあります。

 

そんな住宅ローンについて悩む共働きママへの記事です。

 

今後もバリバリフルタイムで働くママに抑えて頂きたいポイントは3つ!

  • ・夫婦で住宅ローン控除を受ける!
  • ・ペアローンで夫婦に合うローンを組みリスクを避ける!
  • ・ローン完済は退職前が鉄則

ここをしっかり踏まえて、ライフプランが破たんするような住宅の購入は避けましょう。

 

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共働きが住宅ローンを組む時の3パターン

夫だけが働いている片働きではなく、夫婦共働き世帯であれば、住宅ローンの組み方も選択肢の幅が広がります。

ローンの組み方パターンは大きく3つ。

それぞれの特徴をまずは確認しましょう。

*連帯保証型・債務型は夫が債務者(ローン契約者)となった場合

 
契約形態 ペアローン 連帯保証型 連帯債務型
住宅ローン控除
×
団信 金融機関によって違う
×
諸費用 ローン2つ分 ローン 1つ分
借入可能額 それぞれの収入に応じた金額 夫婦の収入の合算に応じた金額

 

簡潔にお伝えすると、

ペアローン

ペアローンは、夫婦でそれぞれ個別にローン契約を結ぶ形。

住宅ローン控除の適用も、団信の付帯もそれぞれにあって安心・お得[/su_highlight]です!

しかし、夫婦それぞれが契約するため2本の契約となり、諸費用も2本分となります。

連帯保証型

連帯保証型は、片働きの夫さんが組むローンと変わらないが、奥さんの収入を合算した金額が借りられる。

→単独ローンより沢山借りれます。

ローン契約者(夫)が払えなくなった場合、返済義務があります。

住宅ローン控除・団信は連帯保証人にはありません。

 

→扶養内で働く妻がいる家庭に向いているとも言えるが、連帯保証人という立場は、扶養内で働く妻には責任が重すぎるかも。

 

連帯債務型

連帯債務型は、ローン契約者(夫)と連帯債務者(妻)は同等の返済義務があります。

契約は夫婦で1本のため、諸費用は1本分。でも住宅ローン控除の適用はそれぞれあり!

団信は金融機関によって違うため、個別で確認が必要です。

取扱金融機関が少なく、フラット35か一部金融機関の取り扱いとなります。

ローン1本となるので諸費用が安くなると思われることもありますが、ここは一概には言えないため注意が必要!(ちゃんと計算しましょう。)

 

団信も、付帯される保険金額の割合が借入金額と必ずしも同じではない可能性もあり、その辺りの保険金額の計算や費用にも注意が必要です。

不動産会社からお勧めされる機会が少ないだけに、金利・諸費用・団信の条件面から広く比較検討することに、一般的には手間と時間がかかります。

自分で能動的に詳細をまめに調べられたり、行動できる方にお勧めです!

 

今後もフルタイムで働くママはペアローンがお勧め

フルタイムで働き続ける気、満々!のママに個人的にお勧めしたいのは、ペアローン。

注意すべき点もあるけれど、住宅ローン控除と団信が付くというメリットは見逃せません!

メリット①夫婦で住宅ローン控除

確定申告や年末調整をすることで所得税等から控除される住宅ローン控除。

入居の年から10年間、住宅ローンの年末残高の1%が所得税(引き切れない場合は一部住民税からも)から、持ち分に応じて年間最大40万円(認定長期優良住宅等は50万円)が控除されます。

*消費税10%が適用された住宅を取得等して2019年10月1日から2020年12月31日までに入居した場合、期間は13年間

 

4000万円以上残高が残っていれば、10年で最大400万円の控除があります。

二人だと、最大800万円にもなります。(その分大きなローンを抱えているということでもありますが…)

 

これって、結構大きい控除ですよね。

二人でそれぞれ住宅ローンを組む上で、ともに控除があるかどうかは共働きにとって非常に重要なポイントになります。

(この辺りはペアローン・連帯債務型どちらも対象のメリットです)

メリット②金利リスクの分散が可能

『固定がいいですか?変動がいいですか?』

よく聞かれる質問ですが、一概にはお答えしづらいのも事実です。

だって、これだけ低金利が続いていますけれど、これがいつまで続きそうかって…、誰にもわかりません。

 

でも、分からないリスクに対して、対処できる方法の一つがあります。

それが『分散すること』。

投資においても分散投資は大切ですが、『借入金の金利の固定と変動に分散すること』もとても大切です。

 

夫婦のどちらかは変動に、もう片方は固定にすることで金利リスクを和らげられます。

 

またペアローンであれば、それぞれの働き方に合わせたローンの組み方も可能です。

例えば、夫はボーナスが多い会社なので、ボーナス月に多めに返済できる設定で組む、妻は、年棒制のため月々返済のみの設定で組む。

 

それぞれが、別々で組んでいるからこそできるペアローンだからこそ、そんなことも可能です。

 

住宅ローンで怖いのは、途中で払えなくなって物件を手放さなくてはいけなくなること。 夫婦それぞれが無理ない形で組むことはとても大切で、ペアローンであればそれが可能になります!

 

*ちなみに夫婦で1本の契約となる連帯債務型の場合は、金利を分散することはできません。

メリット③万が一リスクの備えがシンプル

『夫(妻)がもし、万一他界してしまったら…』そんな時に備えて、住宅ローンを借りるときにはそれと同等の保険金額のある生命保険(団体信用保険)に加入すします。

ペアローンだと、お互いの借入金額にきちっと、保険金額が付いてきます。

 

極めてシンプル。

あとは、どの特約をどうつけるのか?というところの話し合いに集中できます。

 

一方で連帯債務型の場合は、金融機関によって団信の保障の範囲はそれぞれ。

借入比率が夫:妻=3:1であっても、保険金額は半分ずつしか付けられなかったり…と注意が必要です。

 

住宅を購入する時はいろいろ決断することも多く多忙ですが、万が一の時のリスクヘッジは大切。

ここをきちんと把握して、民間の保険で補填するなりの手続きを怠らないようにしましょう。

デメリット:諸費用が2本分

実際に、住宅ローンを選ぶ時にまず金利をチェックする人は多いと思います。

でも、それだけで住宅ローンを選ぶのは危険!

『諸費用』などトータル面や団信の内容の内容やそれにかかるコストの違いは侮れません。

 

特にペアローンは契約が2本となるため諸費用も2倍!!(これがペアローン最大のデメリット)

インパクトは大きいです。

住宅ローンを選定する時には、金利と同じくらい、もしくはそれ以上に諸費用や団信の条件にも意識を向けてください。

 

 

例えばローン1本に対する事務手数料が一律33万円なのか、それとも借入金額の2.2%なのか?

 

ペアローンで3000万円を二人で借り入れるとしたら、既にそれによって66万円の差。

夫婦連帯型で1本の契約にした場合、99万円の差!!

諸費用のインパクト、すぐに差が出るだけに無視できません。

金利や団信の条件もトータルに考えた上で、本当にペアローンのメリットが大きいか最後に確認しましょう。

*場合によっては夫婦連帯型のメリットが勝る夫婦もいます。

高齢出産ママが注意すべきポイント

住宅ローンの完済時期が65歳か、70歳か、はたまた75歳なのか。

 

アラフォー出産ママであれば、住宅ローンの完済がいつなのかが老後生活に大きな影響を及ぼすのは、明らかです。

 

アラフォー出産ママはできれば、退職と同時にローンが終わる設定でローンを組むのが理想的です。

 

でも、どうしてもそれが難しい…という場合は、退職金の一部(全部はダメよ!)を返済に充てる計画でローンを組むのもありでしょう。

 

史上空前の低金利で高額な住宅ローンが組みやすくなったといわれています。

ご相談者の方のお話を聞いていても、明らかに身の丈に合わない住宅ローンを長期(75歳まで)組んでいらっしゃる方も散見されます。

 

 

住宅を購入するというのは、人生に何度もある経験ではありません。

慣れないことだからこそ、失敗もありがちではあるのですが、購入すべき適正な物件価格を超えてしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねません。

 

 

家族が笑顔で生活を続けられようにするために、住宅購入前はライフプランを作って、生涯にわたって資産がショートしないか、大きすぎるローンを組んでいないかを必ず確認してください。

 

特にアラフォー出産ママには失敗している暇はありません!

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