2020.06.16(Tue)
共働きの通勤時間に変化?コロナ後、住む場所の選び方はどう変わるのか?
住宅 / 教育費・子育てどこに住まいを構えるか?
人が住む場所は、人に大きな影響を与えるものです。
子育てする共働きにとっては、どんなところに住まいを選ぶのがいいのでしょうか?
『そこには正解はなく、価値観がある。』と考えます。
住まい選びであなたが重視するのは、
・通勤時間か?
・利便性か?
・資産としての住宅の価値か?
・自然あふれる場所での子育てか?
あなたの選ぶ住まいには、あなたの価値観が表れます。
しかしその価値観、コロナ後も変化はないでしょうか?
変化があるとしたらどんな風に変わっていくのでしょうか?
今回は子連れ共働き夫婦が住む場所の選択の仕方。
コロナ後の今後の変化を推測した上で、どのように選ぶのが最適かを考えてみました。
ズバリ、
- 子どもを自然の中でのびのびと育てたい場合は、都下近郊へ!
- 住宅に資産価値を求めるのであれば、都心へ!
- そして、日頃の生活を乗り切る助けが必要な場合は実家近くへ!
を基準に住まい場所を選択するのが鉄則です。
通勤時間を最重要視することは少なくなるかも
満員電車に乗って、毎日通勤。
ただでさえ忙しい日々であれば、少しでも短縮したい時間が通勤時間という方が大半でしょう。
子育て中共働き夫婦の多くも、これまで住まいの場所を選ぶ条件の一つに、通勤時間が必ずありました。
しかし、今後はどうでしょうか?
ここしばらくでリモートワークが一気に進み、職種によっては、自宅でもできる作業がそれなりにあり、通勤の必要性はそこまで高くないことに多くの人が気が付いてしまいました。
以前は毎日出社が当たり前だったけれど、当面は週3日程度という働き方の人もいます。
今までは、忙しい共働きは通勤前提のため、多少経済的に無理したり狭かったりしても、時間的効率を考えると通勤しやすい立地を選ぶことが合理的だと考えられてきました。
しかし、今後は働き方が変わることで、通勤時間が住宅の場所選びの重要ポイントではなくなる可能性が考えられます。
その代わり、住まいの場所を選択は『住宅を自分の資産の一部とシビアにとらえ、住む場所の資産価値を重要視する人』と、
『通勤時間は排除して、より自然な環境でのびのび子どもを育てることを重視する人』の二つに大きく分かれそうです。
自然の中での子育てを重視する
これまでは、
『毎日の通勤が無かったら、ごみごみした都会じゃなくて自然いっぱいなところで子育てしたいけど…でも通勤が…』と迷った挙句、都市部に住む場所を決める人も一定数いたはずです。
しかし、通勤回数が減ってきたりリモートワークが進むことで、共働きで都心以外での住宅の購入を本格的に検討する人も出てくるでしょう。
もともと自然の中での子育てを望んでいたけれど諦めていた人の勤める会社が、今後もリモートでの仕事を推奨していく予定だったり、都下にサテライトオフィスを増設する話が出ていたりなどの動きがあるようであれば、『自然の中での子育て重視な生活』がもしかしたら最良の選択肢となるかもしれません。
不動産としての価値を重視する
一方で、これまで通り都心部での子育てを考える方も少なからずいると思われます。
その中でも都市部で子育てするメリットを感じやすいケースは、
・住宅を自分の資産の一部として強く意識している場合
・子供を都心部の学校へ行かせたい場合
です。
不動産の価格に焦点を当ててお話しすると、過去の住宅価格の推移を確認しても、都心部のマンションや土地の価格は高位で推移しています。
『価格が安定している不動産を所有していること』
このことがライフプラン上もメリットになるケースがよくあります。
例えば、
- 現在は自分の住宅としてマンションを購入
- ⇒子育てが終わった後は、
- それなりの価格で売却しダウンサイズのしたところへ引っ越す
などのライフプランを立てやすいのは、都心の住宅で価格がある程度安定しているからならでは。
住まいを単なる住居ではなく、自分の資産の一部としてライフプランも考えている場合などは、やはり都心での住宅購入がそのメリットを得やすいと考えます。
※都内の全てのエリア・物件に関して価格が安定しているというわけではありません。
都心での子育ては、子どもが幼いころは『小さな子供が思いっきり自然を感じる場所がない』と感じることも多いもしれませんが、今人気の進学先である中高一貫校の学校の数が圧倒的に多いのは東京都。
公立・私立の中高一貫校は191校に上ります。(神奈川・千葉・埼玉の3県の中高一貫校合計は123校)※スタディの受験サイトより
子どもは『中高一貫校で』と進路を考えている親は、将来的な子供の通学時間を考えると都市部で利便性のいいところを選択肢に入れておくのも一つです。
実家の近くに住むというニーズは今後も高い
自然子育て派?不動産価値重視派?そんな垣根を乗り越えて、常にある選択肢。
それが夫婦どちらかの実家近くを住まいとして選ぶケース。
共働きの生活はただでさえ忙しい上に、子どもの病気などの突発的アクシデントにもめっぽう弱い。
そんなわけで、『ジジババの近くに住んで何かあった時はフォローをお願いしたい!!』というのは過酷な共働き生活を乗り越える術を考えた場合、ごく自然な流れ[ではないかと思っています。
祖父母にお願いできることとしては、
- ・どうしても抜けられない残業の時の送り迎えのお願い
- ・習い事の送迎フォロー
- ・インフルエンザなど長引くお休みの時のヘルプ
など。
また喜んでもらえることとしては、
- ・園や小学校で催される行事に参加して楽しんでもらえる
- ・孫とのふれあいや日常の様子も分かる
- ・親が困った時はすぐに駆け付けられる
などが挙げられます。
WIN-WINで両親との良い関係が築けると理想的ですよね!
このコロナの影響で在宅勤務を余儀なくされる共働き夫婦も多い中、保育園や学校も閉鎖になったりと共働きの夫婦の負担は相当なものでした。
もちろん、高齢者の感染は重篤になるケースも多いため、緊急事態宣言下では『いつも通り実家にお願い!』と気楽にお願いできなかった夫婦も多くいたと思いますが、状況が落ち着いたり、どうしても、本当にどうにもならない…なんて時はやはり頼りになる存在、それが実家かもしれません。
そんな背景もあり、今後も共働きをサポートする行政が劇的に改良されない限りは、『夫婦どちらかの両親の近くを住まいとする』という選択肢は不動の人気と考えています。
まとめ
『住まいの場所選び』に正解はありません。
でも、人には人の数だけ価値観が必ずあるはずです。
『住宅購入』という一生にそう何度もない貴重な機会。
あなた自身、そしてあなたのパートナーの価値観を是非、共有してみましょう。
もしかしたら、二人の価値観がぴったり合うことはないかもしれませんが、それでも、二人が歩み寄れる『落としどころ』を探ってみることで、二人にとっての最適な住まいの場所選びができるはずです。
- 共働きで忙しいから時間優先で考えるのか?
- 自然派子育てで郊外での住宅を考えるのか?
- はたまた実家の近くで現実なサポートを期待するのか?
コロナ後で、状況が変わりつつある今だからこそ、できる選択もあるはずです!
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