2020.04.10(Fri)
共働きの投資は情報共有が肝!
ライフプラン / 資産運用人生という航海を共にする夫婦であれば、人生に必要なお金の話をすることが必要なシーンも少なくないでしょう。
『貯蓄がボチボチできてきて、そろそろ投資を始めたい!』そんな共働きママに贈る記事です。
興味があっても、『何に投資する?』『いくら投資する?』と次なるハードルが出てくるのは自然なこと。
ここでは夫婦で投資を始めるにあたっての特に大切なことをご紹介します。
一番大切なのは、『夫婦でちゃんと情報の共有ができているかどうか?』。
ここを抑えておくと上手くいきます!
夫婦で投資を始める前に抑えて頂きたいステップは
- ・夫婦での話し合い
- ・ライフプランの確認
- ・お得な方法の検証
- ・リスクの確認
の4ステップです。
まずは夫婦での話し合い
とにもかくにもまずは夫婦で話し合いです。
話し合いたい項目は以下2つあります。
ライフプランはどうなっている?
『これから、いくらくらいお金が必要になってくるのだろう?』
一円単位で数字を確認する必要はありませんが、ざっくりどれくらい必要なのかを把握しておくことは大切です。
子供の学費、自分たちの老後、家のリフォーム…
ある程度、予算や時期にめどが立てられる大型支出を抑え、その上でそのためにどれくらいの割合を投資していくか?を考えます。
人生でお金が必要な時期と金額(ゴール)が分かれば、それに合わせた形で必要な金額や取れるリスクをとれます。
ライフプランを立てることは、効率的な資産形成をするための基本中の基本です。
何の目的で投資をしているのかを、夫婦の間ではっきりさせておきましょう。
また、投資はいいことばかりではありません。
長期分散投資においても、マーケットの変動によって、大きく元本割れする年もあれば、大きく伸びる年もあります。
継続的に投資をしていくためにも、そんな浮き沈みにも影響されないよう、まずは夫婦で目標を共有しておくことが重要です。
今の貯蓄状況はどうなっている?
現在の貯蓄状況は、どうなっていますか?
夫は夫で何か貯蓄をやっているようで、私は私で…となると、世帯としての家計が見えにくくなってしまいます。
全体像が見えないと、全体のバランス(現金などの資産と投資性資産とのバランス)も分かりません。
結局いくら投資していいのかも、どれくらい投資していいのかも分からなくなってしまいます。
今まで別々に貯蓄していたのであれば、投資を始めるのを機会に二人の貯蓄や資産についての話し合いもしておきましょう。
効率的な方法を検証する
大体のゴールが見えてきたら、さて、どんな方法で積み立てていくかを考えます。
『話には聞いたことがあるiDeCoやNISA。どうやらお得なようだけど、これで積み立てたほうがいいのかな?』
…もし、方法を選ぶ時の決定打がなかなか見当たらないときは、ライフプランに立ち返りましょう。
方法を選ぶ時のポイントは
- ・節税額が大きいものを選ぶ
- ・必要な時期にちゃんと換金できるものを選ぶ
- (注意:iDeCoは解約できるのが60歳以降)
となります。
(ここで、ステップ1で作ったライフプランが活きてきますね!)
また、夫婦二人で運用を考えるのであれば、夫婦二人がそれぞれNISAやiDeCoの制度を利用することでさらに節税効果もアップします。
リスクの確認
『資産運用の成績の90%はアセットアロケーションにあり』と言われますが、どのような資産クラス(株や債券、REITなどの投資対象)をどれくらいの割合で組み入れるかというのは、資産運用において非常に大切なポイントになります。
夫婦でそれぞれ投資に関しての考え方が違っていることは、少なくありません。
例えば、夫はリスクを取りたいタイプだけれど、妻は保守的な運用をしたい…など、それぞれ望む運用スタイルがあるのはよくあることです。
ここで、『じゃ、俺はリスク取るから、君はコンサバで』なんてコンセンサスを取らずに別々に投資を始めると、世帯全体で思いの外大きなリスクを取っていることになっていたり、バランスが分からず、さらに不安になってしまうこともあります。
それを防ぐためには、お互いが世帯全体でどれくらいのリスクを取りながら運用していくか?を確認しておく必要があります。
そしてそれを確認するのに有効な手段として、またまたライフプランの出番となります。
立ち返っていただきたいのは『何のために投資しているのか?』です。
例えば、教育費の形成のために投資をしている場合。
教育費を『とにかく大きく増やそう !』と大きなリスクを取って運用しようとする人って、かなり少数派だと思います。
それよりは、ミドルリスクミドルリターン以下で、教育費のインフレに負けない程度で運用したいという方が多いのではないでしょうか?
お互いその認識であるのであれば、それに見合った形でリスクを取り運用してければOKです。
よく理解していないまま、夫婦でのコンセンサスが取れないまま、無自覚に大きなリスクを取ってしまうことで、教育費として必要なタイミングに〇〇ショックが来て資産を大きく減らしてしまった(泣)なんてことが避けられます。
できれば、それぞれの目的(教育費用や老後用)によって、必要な時期は違い運用期間も異なってきますので(長期の目的の方がリスクが取れる)、それに合わせて資産配分を変えられればより良いですね。
まとめ
当然ですが、夫婦であれば、家を買うタイミングも子供の進学でお金がかかる時期も同じです。
同じライフプランを共に生きているのですから。
運用を始める時は、商品に目が行きがちですが、
- ・夫婦での話し合い
- ・ライフプランの確認
- ・お得な方法の検証
- ・リスクの確認
の4つのステップを踏みましょう。
結果的に夫婦のライフプランに合った形で運用することが、夫婦にとって最も効率的な投資となるはずです!