2019.05.13(Mon)
【アクティブファンド編】投資信託の選び方
資産運用『投資信託はどこを見て選んだらいいですか?』という質問をいただくことがあります。
現在、日本国内にある公募投資信託は約6000本。
その中から『これだ!』と思える投資信託を選ぶのは、至難の業です。
しかしある程度ポイントを絞ってしまえば、ご自身の運用成績に大きく貢献する投資信託を選択することもできます。
今回は、ファンドによって特色がそれぞれあるアクティブ運用されている投資信託を選択される際に、必ず確認していただきたいチェックポイントを4つ挙げました。
是非ご確認ください。
*投資を始める前には、その投資方法や金額などがご自身のライフプランに合致しているかどうかを必ず確認しましょう。
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投資信託を選ぶときのポイント
運用目的や哲学(どんな目的、何を大切にして運用しているファンドか?)
すべての投資信託にある交付目論見書。この書類をみれば、その投資信託がどのような目的でどのような特徴があるのかを確認することができます。
ご自身の投資目的と、ファンドの投資目的が合致しているかどうかは重要なポイントです。
あなたが共感できる目的や哲学のもとに、ファンドが運用されているかどうかを確認してください。
人間は『方向性や考えが全く違う会社に勤め続けること』が大変難しいですが、お金も同じです。考えや目的が同じところで、お金を気持ちよく働かせてあげましょう!
また運用報告書では、目論見書で記しているとおりの運用が実際にできているかどうかの確認ができます。
『言っていることとやっていること』の辻褄が本当にあっているかどうか?シビアな視点で見つめてみましょう。
各ファンドに運用レポート(任意のため、絶対にあるわけではありません)がついている場合もありますが、このレポートの運用者からのコメント欄ではファンドマネージャーのやる気が垣間見れると言われています。
先月分のコピペなんて使わずに、ファンドマネージャーの言葉で丁寧に書かれているかどうかは重要な判断材料になります。何ヶ月分かを並べて、いくつかのファンドと比べてみると違いが分かりやすいです。
運用実績(今までどんな成績だったか?)
多くの投資信託は、運用報告書をネットで公開しています。
できれば5年くらい遡って、過去の運用がどのような結果だったかを確認してみましょう。
利益がちゃんと出ているファンドかどうかが分かります。
ベンチマーク(市場の平均値)と比べてどのような動きをしているのか?
市場が大きく下落していた時には、どんな動きをしていたか?(一緒に大きく下がっている、下がっていてもへこみが少ない等)もチェックしてみましょう。
ファンド規模(小さすぎても大きすぎてもいけません!)
ネットや情報誌で話題になっていて、かつ既にその運用額が大きくなりすぎているファンドには注意が必要です。
お金がたくさん集まってメディアでも人気の投資信託と聞くと自分も購入したくなってしまう、その気持ちよくわかります。
しかし投資信託の運用にはその運用スタイルに適正な運用資金の上限があることをご存知でしょうか。
実際過去にも『お化けファンド』と呼ばれるような巨額な資金を集めた投資信託もありましたが、そのファンドが長期的に好成績をおさめたか言われると決してそういうわけではありません。
一定以上の規模になってしまうとファンドマネージャーが売買をしたいと思っても、
大きすぎるがゆえに売買が規制に抵触する可能性があり動きづらい→
そのため、そもそもアクティブファンドだったはずがインデックスファンドに近い動きになってしまう→
持っていた信託の良さが失われてしまうファンドが多いのが現実
という結果となってしまいます。
投資信託は生き物。
集まってくるお金の規模やファンドマネージャーによって、変化を続けていきます。
慎重に投資信託を選んで運用を始めたとしても、定期的・継続的にファンドの動きやレポートを注視する必要があります。
一方でファンドが小さすぎるのも問題です。
お金があんまり集まらないファンドは、運用の途中で解散してしまい、ご自身の意図せぬタイミングで運用が一方的に中止されることがあります。(その場合、お金は現金で戻ってきます)
自身の運用計画をまた一から考えなくてはいけなくなるケースもあり、手間を最小限にとどめたいのであれば、ある程度資産総額が高まっている・継続的に増えているものを選択しましょう。
手数料
手数料の低廉化が進んでいるとはいえ、ファンドマネージャーがついて目的・哲学を持って運用するアクティブファンドは、インデックスファンドに比べると手数料が高いです。
『いいものには、それなりのコストがかかる』と三島は理解しているため、アクティブファンドにコストがかかることを否定はしません。
しかしコストに足を引っ張られるような運用成績のファンドを持つことには疑問があります。
その2つのバランスが上手くとれているファンドなのかどうか?つまり、自身の投資予定金額から手数料を計算してみて、その手数料に見合うと感じれらる運用をされているかどうかがポイントになってきます。
まとめ
以上が投資信託を選ぶときの4つのチェックポイントになります。
情報量の多い目論見書や運用報告書に目を通すのはなかなか大変な作業ですが、時間をかける価値は十分あります。
また、『ちゃんと選んで、このファンドを持っているから未来永劫もう安心!』ということもあり得ません。
一度お持ちになったファンドが、当初の運用の目的通りに運用を続けているのかどうか?を確認するためにも、必ず定期的なモニタリングを続けてください。
ファンドのモニタリングが面倒で放っておきたい…と考える方は、インデックスファンドでまとめてしまうのも選択肢です。
あなたの資産が大きく育ちライフプランの実現にまた一歩近づかれることを、心から祈っています。