2019.04.19(Fri)
ファンドラップの落とし穴
資産運用『資産家』と呼ばれる人は、一度は証券会社のお客様係から勧められたことがあるのではないでしょうか?
『〇〇証券のファンドラップ』と呼ばれるような商品を。
何百世帯もの家計や資産状況を拝見させて頂きましたが、『ファンドラップを持ってて本当に良かったぁ~』という声を聴いたことはありません。
むしろ三島の周りのご相談者は『ファンドラップ、勧められてやってみたけどほとんど増えないんですよね…』なんていう声がちらほら聞こえてきたり…というのが現状です。
運用の足を引っ張る要因はコスト!!…そして利益が出ても税金!!
勧められたら、『本当にあなたにって有益な商品であるのか』しっかり確認してください!
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ファンドラップとは?
ファンドラップとは、投資家が証券会社などにある程度のまとまったお金を預け、資産管理・運用を行うための「ラップ口座の一形態」です。運用に関しては、自分の投資目的や投資期間等に合わせて投資方針を明確にし、投資対象の配分比率を考えた上で投資信託等のポートフォリオを構築した上で運用するのものが多いようです。
なんとなく、『金融機関に任せておけるし安心!』というイメージもあるかもしれませんが、中身を覗かせて頂くと、運用にびっくりするようなコスト(手数料)がかかる商品も多く存在します。
かかるコスト①:投資信託の信託報酬
一般的な投資信託はどれも、信託報酬と言って運用・管理に関するコストがかかるものです。ファンドラップも投資信託で運用するものがほとんどですので、まず投資信託の運用・管理コストがかかってきます。
投資信託のコストに関しては、インデクスファンドとアクティブファンドどちらを選ぶべきでしょうか?でも述べていますが、ファンドラップの場合お任せですので、その選択肢すら投資家に与えられていません。
ファンドラップでラインナップされている投資信託を見てみたら、同系列の金融機関ばかりが運用するファンドだった…運用成績が芳しくない上アクティブファンドで更にコストが足を引っ張っている…というケースも拝見したことがあります。
かかるコスト②:資産残高に対しての一定報酬や成功報酬
投資信託であれば信託報酬がかかりますが、ファンドラップは更に資産残高に対しての一定報酬がかかります。
一定報酬の場合も信託報酬と同じく、運用成績が悪かろうが良かろうがかかりますので、投資家の利益を侵食します。
①,②のコストを合わせると、大体2%前後の手数料がかかるラップが多いようです。
1000万円預けると、1年で20万円…2年で40万円…3年で60万円…(運用成績により資産は変動しますが、あくまでも1000万で変動しなかった場合)
コストは冷静に計算しましょう。
かかるコスト③:リバランスの時に生じる税金
利益が出た!といっても手放しで喜べないのがファンドラップ。
ファンドラップには予め決められた資産配分がありますので、定期的に配分を見直します。(リバランスと言います)リバランスすることで、過剰なリスクを取らないようにしているのです。
例えば、運用しているとAというファンドが好調で、もともと全体の30%と予定していたにも関わらず35%まで増えてしまったとします。
一方でファンドBは、不調で同じく30%で組み入れていましたが、25%まで減少してしまいました。
そんな時はAファンドの5%を売却し、Bファンドを5%買い付けをして、全体のバランスを整えます。
この点は普通の投資信託のバランスファンドも行っているリバランスと同じなのですが、ここに大きな落とし穴が…!
バランスファンドのリバランスであれば一ファンド内で売買されているためかからない税金なのですが(バランスファンド自体を売却する場合はかかります)、ラップファンドの場合は投資信託の買付・売却タイミングは証券会社(ファンドラップ運用会社)に委ねられる仕組み上、ラップ内の個別の商品を売買するという形となるため利益に対してその都度課税されるのです。
リバランスの度に、利益の20%を課税され続ける仕組みとなると殖えるものも殖えません。
それであれば、優良なバランスファンドにコツコツ積み立てていった方が、よっぽどコスト的にはいいのではないかと考えます。
最近はロボットが資産を管理するタイプのコストの安いファンドラップもあるようですが、税金面まで意識できている方は少ないようです。
ラップファンドを始められる前に、本当にそのコスト分の価値があるかどうかをシビアに見極めてください。