2019.02.08(Fri)
会社員とフリーランス、こんなに違う 社会保障(年金編)
社会保障制度 / 老後資金・確定拠出年金(iDeCo)また、お客様が一人、起業されました!
20代の頃、外資系保険会社で勤務していたころからのお付き合いのある方も多く、毎年何件かフリーランスになられたり起業されたというご報告を頂きます。
知り合った当初は20代だったお客様も今やアラフォー。(そして、もれなく三島も)

起業される皆さんは本当に『イキイキ』とされていて、私も負けていられないと気を引き締める日々です。
今日は『会社員』→『フリーランス』になった時に大きく変わる代表的な社会保障、それに伴いFPとして特に注意喚起したいことについてお話しします。
- ①厚生年金→国民年金へ
- ②社会保険(健康保険)→国民健康保険へ
- ③労災と雇用保険は対象外に
今回は①について
厚生年金→国民年金に変更となりますと、もちろん将来受け取る年金額が変わります。
今まで払ってきた(半分は会社が払ってくれていた)厚生年金分は、その分で加算されて年金受け取り時に加算されますので、消えてなくなることはありません。
年収は勤続年数によって受取金額にかなり差がある厚生年金ですが、現在のところ目安としてはこんな感じです。
例えば『23歳~65歳まで税込年収500万円でした』という現在30歳の会社員の方が、65歳から年金を受け取ろうとすると年金額は大体年196万円になります。(厚生年金118万円+国民年金78万円)
次に、23歳~65歳まで『経費を引いた後の事業所得は年500万円でした』という現在30歳のフリーランスの方が、65歳から年金を受け取ろうとすると年金額は年78万円になります。(国民年金の78万円のみ)
老後のこの差は大きいです。
対応策としては、厚生労働省が旗揚げしてやっている確定拠出年金(IDECO)が挙げられます。
個人で60歳以降使える年金を毎月拠出でき、個人事業主の場合最大月6.8万円拠出できます。
フリーランスにとって嬉しいのは、この拠出額を確定申告時に全額税控除の対象にできることです!
『IDECOは老後のための貯蓄・運用をしながら税金も軽減してくれる』というとても素晴らしい制度だと思います。
例えば確定年金を使って、月5万円を35年間拠出、運用で3%の利回りを得られたとすれば2,920万円の年金原資に成長します。(個人型iDeCoの選び方に関してはこちらを参考にしてください)
会社員→フリーランスになることによって、手取りが増える方もいらっしゃると思いますが、もろもろ考えるとフリーランスは自分自身で用意・備えなければいけないことがとっても多いです。
大きな仕事が入って『ごほうび!』なんてことも、たまにはあってもいいですが、基本的には会社員時代の2倍くらい稼いで、ようやく会社員と同じような将来の備えができるかどうかというところではないかと思います。
よろしければ、続編:会社員とフリーランス、こんなに違う社会保障(健康保険編)もご覧ください。
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