2019.03.01(Fri)
つみたてNISAのファンド、実は投資初心者にも向いている理由。
資産運用投資に興味があまりない方でも、『つみたてNISA』という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
一般的に、投信で得た利益に対しては20%の課税がされます。
しかし、つみたてNISA内での利益に関してはその20%が非課税というところが税金的にはお得な制度です。
その点ばかりにフォーカスされがちなこの制度ですが、つみたてNISA枠で買い付けできる投資信託には、そもそも選定基準があって、その基準が実は初心者投資家にとってありがたい基準となっていることをご存知でしたか?
2018年1月からスタートしたつみたてNISA。制度のあらましとしては下記になります。*詳しくは金融庁のつみたてNISA概要でもご確認ください。
つみたてNISAとは?
| 利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) つみたてNISAと一般NISAの併用は不可  | 
|---|---|
| 非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 | 
| 口座開設可能数 | 1人1口座 | 
| 非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限 | 
| 非課税期間 | 最長20年間 | 
| 投資可能期間 | 2018年~2037年 | 
投資初心者がつみたてNISAに向いている理由
どうして初心者投資家にとってありがたいのでしょうか?それは…
このつみたてNISA制度を利用して運用できる商品は、長期分散投資に適した一定の投資信託のみに限定しているでからす。
金融庁では、長期分散投資に適した投資信託として下記の要件をすべて満たすものをNISA対象商品とするとしています。
金融庁が求める投資信託の要件
- ・販売手数料はゼロ(ノーロード)
 - ・信託報酬は一定水準以下(インデックス投信の場合0.5%以下)に限定
 - ・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去一年に負担した信託報酬概算金額を通知すること
 - ・信託契約期間が無期限または20年以上あること
 - ・毎月分配金がないこと ・ヘッジ目的の場合を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
 
投資信託の信託報酬は運用成績がよかろうが悪かろうが、運用資産から一日一回、基準価格が更新されるたびに決まって差し引かれる手数料です。
高いものだと、年率で2%近くの信託報酬を設定している投資信託もあります。これは固定給のようなもので、運用が良いときも、良くないときも2%の設定なら2%かかります。
100万円の投資信託を一年持っていると2万円、10年持っていると24万円…(ありえないですが資産は100万円から増減がなかったと仮定)と長期保有していると結構な額になっていきます。
信託報酬は、運用成績に対する影響がとても大きいのです。
しかしつみたてNISAの場合、そもそも手数料に関する規定があります。
投資初心者が手数料ばかり高く、運用成績がいまいち…なんていう投資信託で運用をはじめる可能性を予め排除しているのです。
この制限があることで、投資初心者の方でも投資信託を選びやすくなっていると考えます。
もちろん、ファンド選定の前にアセットアロケーション(資産配分比率)をしっかり組み立てなければなりません。
それでも、過去に三島が遭遇した『投資の初心者の方で、コストだけ高くて運用成績が全然振るわないファンドを勧めらるがままに購入され後悔されている方』…という人は今後減っていくのではないか…と思っています。(というか強く願っています。)
『正しい知識の基に長期分散投資で資産を形成される方が、今後増えていくこと』を心から願ってやみません。
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