2022.03.16(Wed)

歯科医の対応で再確認!FPのあるべき姿。

ファイナンシャルプランナー

先日、歯医者さんに行きました。

クリーニングを定期的にしているのですが、コロナの影響もあり、今回は1年以上空いてしまいました。

今年は、いつも言っている歯医者さんではなく、新しくできた違う歯医者さんへ行ってみたのですが、そこで、結構ショッキングな出来事がありました。

自らクリーニングを担当する歯医者さん

まず行ってみて驚いたのは、『歯科医自らがクリーニングをしてくれる』クリニックだったこと。

歯のクリーニングと言えば、お姉さんが優しくクリーニングしてくれて、歯科医は最後の確認と口内環境のチェックぐらい…と思っていたのですが、そのクリニックでは歯科医自らが担当。

長年、歯科医に通っていますが、こんなことは初めてでした。

 

そして私の口内を見て、『あ~、歯周病になりかかっているね。これほっとくと、おばあちゃんになった時に自分の歯でご飯食べられないよ』と、歯周病になるプロセスやそれを防止するために日ごろ必要なケアを詳しく教えてくれました。

 

『おばあちゃんになっても、歯は残したい!』と思っていた私は、それなりに歯間ブラシや歯ブラシも丁寧に行ってきたつもりですが、やはり、きちんと理由を説明されると『納得感』と『もっと実行したい!』という気持ちは、ぐっと高まります。

 

先生曰く『口内環境が整うまでは、僕が担当しますので。日々の習慣の中でのケアが基本的にしっかりしていないと、いくら定期的にクリーニングしても無駄だから。その内、インプラント入れられて終わりだよ。あ、通わせといて最後インプラント入れるっていうのは歯医者だけに都合のいい仕組みだから笑』とのこと。

 

まさに、私が歯医者さんを変えた理由も、定期的に通っていたのにもかかわらず変化や対応策のアドバイスをもらえず、結局治療が必要な歯を作ってしまったことが不満だったので、先生の言葉が心に刺さりました。

フェアな説明

さらに先生は『健康保険内でできる治療やケア』と『健康保険外でできる治療やケア』の説明をきちんとしてくれました。

これって、自己負担3割で済むのか全額負担になるのかで、患者にとっては費用負担が全然違う大切なところ。

これに関しても、ケアや治療の選択肢を与えらえれる前にきちんと説明を受けたことはありませんでした。

以前の歯医者さんで治療が必要な時に提案されたことは、全て健康保険以外の治療ばかり。

①は80万、②は50万、③120万ですけど、どうしますか?…みたいな。

『え?本当にそれしか選択しないんですか?健康保険使った治療もあるでしょ?』と口には出さなかったですが内心思ってしまい、私の中での信頼バロメーターは激落ちしていくのでした。

(結局大学病院に行って、アドバイスを有料で受けて、健康保険内での治療をしました)

FPで例えてみるなら…

確かに私は歯の治療に関して詳しいわけではありません。

歯科医になるのは大変だと思いますし、良い歯医者さんもいるでしょう。

でも、健康保険内でできる治療の選択肢を与えずに、患者に選択を迫るのは、やはりフェアではないと思います。

この一件で、『歯科医だからと言って、全てを鵜呑みにしてはいけない』と強く思いました。

 

FPも同じだと思います。

お金に関するリテラシーも個人差がかなりある分野です。

そこにつけ込む有料相談のFPも、ゼロではないでしょう。

 

例えば、ライフプランを軽視して商品の話が多かったり、『積立したい』と言った時にiDeCoやNISAはそっちのけで話が進んで行ったり、保険を考える時に会社の福利厚生を聞かれなかったり…

 

こういったことがあれば、要注意のサインです。

 

有料FPとして活動している人であっても、アドバイスをうのみにせず、そのFPが『本当に顧客にフェアな選択肢や提案をしているか』は、相談者自身も適切に見極めていく必要があると思います。

 

まずは、あなたが相談したいと思っているFPが『あなたと同じ方向を向いてアドバイスをしてくれているか?』を必ず確認してみましょう。

スタートはそこからです。

 

PAGE
TOP