2021.02.09(Tue)
アラフォー出産ママの投資。目的に合わせてやってますか?
ライフプラン / 資産運用なんとなく、世の中の流れがそんな風になっているから…
なんとなく、お得らしいから…
そんな理由で投資を始めている人が増えています。
将来の資産形成のために、投資資産を組み入れていくことはとても良い動きだと思っていますが、『自分自身の目的に合わせた投資』ができている人はほとんどいないと感じています。
『投資を始めようと思っている!』『投資していても、これでいいのか不安なまま…』そんな人は、ぜひ、投資の目的(ゴール)を定めることから始めましょう!
ドライブする時、目的地を定めて効率的なルートを探すように、資産運用も、まずは目的を定め、目的に合った運用を進めていくことが大切です。
初めての投資。何からやるべき?
『投資に初めて挑戦したい!』
そう考える人にとって、まずは何から手を付けて行ったらいいのか…?悩ましいところだと思います。
初心者だから低リスクがいいな…
今はみんな株やっているみたいだから、やっぱり株なのかな…
ネットで調べると様々な情報に翻弄されますが、ここでまず確認すべきは、あなたの投資の目的。
つまり、何のために投資するの?というところをまずは自分の中(またパートナーと)でしっかり明確にしておくことが大切です。
投資の目的をはっきりさせた方がいい理由
なぜ、投資商品云々ではなく、投資の目的をはっきりさせた方がいいのでしょうか?
それは、目的(ゴール)を明確にすることによって、
- 必要な金額(投資すべき金額)
- 運用できる期間(どの程度リスクが取れるか?)
- 狙うべき利率(目的のインフレ率はどれくらい?)
が分かるからです。
例えば、以下の例は、アラフォー出産ママが『資産運用を始めようと考える』三大目的です。
アラフォー出産ママのよくある投資目的
①老後のため
少子高齢化が進む日本に住んでいれば、今後の自分の老後に不安を感じない人はほぼいないと思います。
実際に84.4%の人が老後に不安を感じており(生命保険文化センターの調査結果より)、老後も自分らしく生きるために、老後資産の形成を真剣に考える人は少なくありません。
以前は個人年金保険を選択肢に考える人も多くいましたが、現在はiDeCoなどを活用し資産運用しながら老後資金を貯める人が増えています。
老後資金を資産運用しながら形成するとなると、40歳共働きママの場合65歳で退職するまでに25年間。長期にわたる運用期間があるということです。
もし、これくらいの運用期間があるのであれば、途中で〇〇ショックなどの経済ショックに見舞われても致命的な投資の失敗になることは少ないでしょう。
参考:長期分散投資の効果(GPIFのページへ)
投資対象の選択肢としては、株をメインにした投資信託など、いわゆるリスクが高めと言われるものでの積立もOKと考えられます。
※投資には元本割れを含めたリスクがあります。投資を行われる際は、ご自身の判断
②教育費のため
学資保険では全然増えない…ということから、積立NISAなどを使って教育費をコツコツ積立投資する人も増えてきています。(参考:つみたてNISAで教育費を貯める人、増えてます!)
子供の教育費が大きくかかってくる時期は、子どもが、どの段階から私立系学校に入学するか?によります。
中学受験を考えるのか?高校からなのか?大学のみ私立を考えるのか?
それによって、教育費のピークが開始し、どの程度そのピークが継続するのかが違ってきて、結果的にいつまで積極的に運用できそうなのか?が見えてきます。
教育費は支出項目の中でもインフレ率(物価上昇率)が高いと言われる項目の一つ。
教育費だから絶対に減らしたくない!とばかりに、リスクをあんまり取らない運用をしていると、教育費の上昇についていけず必要額に届かなかったということが無いようにしましょう。
かといって、大きすぎるリスクを取り続けていると、多額の学費が必要となる直前で〇〇ショックに遭遇し、必要なタイミングで現金化しようとしたら元本割れ…なんて可能性もあり得ます。
出口が近くなるにつれて、どれくらいまでリスクを取ることができるのか?慎重に見直していく必要があります。
③住宅ローンの繰り上げ返済のため
『住宅ローンは繰り上げ返済すべきですか?運用すべきですか?』というのは、最近よく頂くご質問の一つです。
現在の低金利での住宅ローンを借り入れている場合、繰り上げ返済しないで運用した方がお得なのでは?と考えたくなるのも当然です。
もちろん、借入金利や期間などによって、運用するよりも繰り上げ返済した方がいい場合もありますので、一概には言えませんが、きちんとシミュレーションした後『やはり運用した方が!』という結論に至ったのであれば、
- ・現在借り入れている金利より高い利回りを目指す
- ・繰り上げ返済する時期をいつに設定するか?
を軸にして、考えていくべきです。
例えば、『退職後も継続する形で組んだ住宅ローンを65歳で一括返済したい!』という40歳ママだとしたら、運用期間はあと25年。
老後資金と同様、こちらもある程度リスクを取った運用ができると考えてOKです!
目的(ゴール)を明確化するには
目的を明確にするために、一番手っ取り早いのはライフプランを作ることです。
保険など加入する時に作ったことがある人もいるかもしれませんが、資産運用の計画を立てる上でも、ライフプランは無くてはならないものとなります。
資産運用を考えるには、以下の3つを知ることが必要になりますが、
- 必要な金額(投資すべき金額)
- 運用できる期間(どの程度リスクが取れるか?)
- 狙うべき利率(目的のインフレ率はどれくらい?)
アラフォー出産ママの場合は、特に、老後と教育費を同時に貯める必要性もあるため、投資の目的(ゴール)が複数あり、同時に走らせている状況です。
そんな時に、
- どのくらいの金額に回していったらいいのか?
- どれくらいのリスクを取ったらいいのか?
を一目瞭然の形に整えることは至難の業ですが、ライフプランを作成することで複数の目的に対しての資産計画が立てやすくなります。
運用の目的に迷ったら、まずはライフプランで自分の人生の収支を確認してみましょう。
まとめ
ライフプランや投資の目的(ゴール)は一見、資産運用と全く関係のないようなことに考えられることも多いのですが、実は、この二つ、切っても切れない深い関係があります。
商品を販売することを生業とする証券会社の窓口や保険代理店などでは、そのような指摘を受けることは無いかもしれません。
しかし、あなたが『人生に必要なお金を運用しながら形成したい』と考えるのであれば、ライフプランを考えることや投資の目的を定めることは必要不可欠です。
投資をしよう!投資していても不安… そんな人は、ぜひ、投資の目的を定めるところに立ち返ってみましょう。