2020.08.19(Wed)

『共働きを辞めたい』実行する前に、ママが絶対しておくべき5つのこと。

ライフプラン

日々様々なご相談を受けますが、その中でも時々あるのが『仕事、実は辞められるのであれば辞めたいです』というもの。

どんなに好きな仕事であったとしても、家事と子育ての忙しさと、仕事の重圧で心が折れそうになってしまう経験がある方って少なくないのではないでしょうか?

 

しかも、3歳くらいまでの子供は自分でできることも少ないし、暇さえあれば『ママ、ママ』で、コーヒー一杯飲むのもできるかできないかの日々ですから、…大変じゃないわけないですよね。

 

それでも辞められない…その理由の多くは経済的な理由がほとんど。

だったらその点をクリアにした上で、決断するのが一番スッキリするはず[です。

『大変で仕事をこれ以上続けたくない…』そう思って行動に移す前に、確認していただきたいお金面のことは、

  • ・シングルインカムになった時の収支
  • ・今はかからなくても将来かかるお金
  • ・夫婦の年金

 

そして、決断する前に是非やっていただきたいことは

  • ・パートナーとの話し合い
  • ・働き方の模索

ここをしっかり押さえて、悔いのない決断をすべきです!

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シングルインカムになった時の収支の確認

まずやるべきことは、現在における収支の確認

今までは二つの収入源があったダブルインカム。

でもこれが、仕事を辞めることによってシングルインカムになる…これは家計にとって大きな変化です。

多くの場合で、貯蓄できる金額が減り、時に節約を余儀なくされる場合もあります。

もちろん、仕事で必要だった洋服やランチ代なんかがかからなくなることもありますが、それ以上に収入が減るというインパクトは大!

『シングルインカムで果たして家計が回るのか?』まずは確認する必要があります。

将来かかるお金の準備はできているか?の確認

『当面は家計が回りそう』

そう思ってもすぐに行動に移してはいけません。

次に行うのは将来かかりそうなお金に対して準備ができているかの確認です。

もし子供が小さい場合は、まだリアルに感じないかもしれませんが、子供は成長すればするほど『手』ではなく『お金』がかかるのが一般的。

子どもの学校が『公立→私立』になったタイミングから、100万円単位で教育費がガツガツと出ていきます。(正確に言うと受験する前に通う塾代がかかる年から)

将来、どれくらいお金がかかりそうか把握できていますか?

それらを見込んだうえでも、金融資産はマイナスにならないでしょうか?

奨学金を検討しますか?

本当に仕事を辞めるのであれば、その辺りの目途をつけた上で、決断すべきです。

夫婦で受け取る年金の確認

同じ年収でも、共場働き夫婦が受け取る年金額と、片働き&主婦の夫婦の受け取る年金額の違いを知っていますか?

その差はおそらく想像以上です。

極端な比較ですが、大卒後すぐに主婦になった人と、60歳まで勤め上げた人の例で比較してみましょう。

大学卒業後そのまま専業主婦になった場合の年金は77万円/年ほどですが、大卒後、年収600万円で新卒から60歳まで働いた場合の年金は226万円/年にもなります。

1年で約149万円の差額。

それが25年継続すれば、その差3,725万円。(地方では家が建つ!)

※より詳しくは共働きのメリットでご確認ください。

さらに、妻の年金が225万円で夫も同等に働いていたと仮定すると、夫にも同額225万円の年金があり、結果夫婦で450万円の年金が受け取れることになるわけです。

老後2000万円問題なんて、共働きでフルタイムであれば、ただ働いているだけである程度クリアできてしまいます。

 

そんなわけで、今、もし辞めてしまった時、『自分の老後の年金はどれくらいになりそうか?』を確認した上で決断することをお勧めします。

 

また、パートナーの年金定期便をチェックしておくことも重要なポイント。

 

実は年金定期便には、『人の歴史あり』なのです。

過去は苦学生で、『払い込み免除していた期間があって、そのまま追納していない』とか、1回目の結婚の時主婦の期間が3年ほどありました…なんていう過去も透けて見えるのが年金定期便。

年金を受け取る間際になって『え!?思ってたより少ない!』なんていう事態は避けたいものです。

パートナーとの話し合いをすること

このようなご相談を受けた場合、私は必ずライフプランを作って人生全体のお金の流と推移を見渡し、アドバイスをしています。

ライフプラン作成の結果、すっぱり仕事を辞めることができる方はごく少数で、ほとんどの方が仕事を続ける必要性を感じられるのが現実です。

 

でも、実際に仕事を続けようと思っても『なかなか心も体も大変…』な方も多い。

そんな時はまずはパートナーとの話し合いが必要です。

夫婦それぞれ色々な考え方や価値観があるとは思いますが、フルタイム共働き夫婦が子育てをするのは、どちらかだけの努力では限界があります。

互いの家事の分担を明確化させたり、お互いの話を聞いて、ストレスに感じていることを理解しあう(意外に気が付かれてすらいないことも多い)ことで状況が大きく変わることもあります。

まずは、『大変な状況をどう乗り越えていくか?』しっかり話し合ってみましょう。

共働きの家事分担についてはこちら→

働き方の変更を模索すること

また働き方を変えてみるのも一つです。

『共働き』と一言で言っても、その形態はフルタイムだけではありません。

時短、パートや派遣としての働き方もあり得ますし、フリーランスとして働くという選択肢もあります。

それに関しても、(特にフリーランスの場合は)受けられる社会保障や公的年金に影響を及ぼす場合もありますので、その辺りも考慮し、自分らしく働ける働き方を模索していきましょう。

時間に自由を持たせる働き方や、時短でプライベートに余裕を持たせることができるのであれば、それは家族にとっては大きなプラスになります。

また、一般的にキャリアは中断してしまうと、再開が難しいもの。

細く長くでも、なんらかの形で継続できるのであれば、キャリアはリカバリーはしやすい傾向にあります。

そして何より一時的に収入が落ちたとしても、ママが笑顔で日々過ごし、中長期的によい家族関係が継続できる結果となるのであれば、御の字です!

まとめ

心身の健康を害してまで働くことはありません。

でももし、まだ辞める準備段階の状態であったり、辞めるかどうするかまだ迷っている段階であるのであれば、5つのポイントを必ずチェックしてみてください。

  • ・シングルインカムになった時の収支
  • ・今はかからなくても将来かかるお金
  • ・夫婦の年金
  • ・パートナーとの話し合い
  • ・働き方の模索

出来ればライフプランを作ってみましょう。

ライフプランを作ることによって、

何歳まで働いた方がいいのか?

また収入を下げるのであれば、いくらくらいまでがライフプランに影響がないのか?

そんなことも分かってきます。

 

自分で作成するのが難しければ、専門家を頼るのも選択肢です。

当事務所でも作成していますのでお気軽にお問い合わせください。

 

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