2019.05.09(Thu)
住宅購入後にかかる費用(コスト)を把握していますか?
住宅『夢のマイホーム』
住宅ローンのシュミレーションをしてみたら(またはしてもらったら)、なんだか今の家賃と大差なさそう!ということで購入に踏み切ってみたところ、不動産を所有した後にかかる費用を十分に考慮しておらず家計が苦しくなってしまう…
そんなことになってしまう前に、不動産を購入後した後にかかる一連の費用を把握するための記事です。
不動産を購入した後にかかる費用
固定資産税
住宅ローンを組んでいる人は、確定申告後の還付を受け取ったころに請求が来る固定資産税。(毎年このタイミングは絶妙だと感心してしまいます。)
不動産を所有している限り、支払い義務も続きます。
固定資産税の税額は、固定資産税評価額×1.4%で計算されていますが、この固定資産税額評価額は、各市町村が個別に決めていて、3年に一度見直しがあります。
地価が高騰している時は固定資産税も高くなり、下落している時は安くなります。
購入する前には、不動産販売や仲介担当の方に大体の目安を必ず確認するようにしてください。
火災保険料や地震保険料
災害の多かった平成。
2019年5月9日のニュースによると、災害が多かった昨今の状況を踏まえ、大手損害保険会社4社が2019年10月から火災保険の保険料の5%~9%の値上げを発表しました。
今後も災害が続くと、保険料の上昇は大いにありえると考えられます。
2019年10月前に火災保険に加入される方は、更新期間が最大の10年で保険を設計されることをお勧めします。
火災保険の保険料は、お住まいの物件の状況や保障内容によって違ってきますが、保障期間10年の場合、平均的に10万円代前半で契約されている方が多いです。
給湯器やエアコンなど大型設備の買い替え
電化製品や設備の寿命というのは、大体どれも同じように設定されているのでしょうか?
一つ壊れだすと次々にガタが来る…という話をよく聞きます。
給湯器やエアコンの寿命も、20年程度が限界ではないでしょうか?
しかも、急に壊れたりするとしばらく快適な生活は望めない(お湯が出ないなど)と思うと、適切な時期に買い替えを計画しておく必要があります。
これらの費用にTVや冷蔵庫などの大型家電の買い替えを含むと、15年に一度くらいの頻度で100万円~200万円くらいの予算は確保しておきたいものです。
20年に一度はやりたい大規模リフォーム
長らく住んでいると傷みが気になってくるのが水回り。
バス・トイレのリフォームや、お子様が巣立った時に家のレイアウトを変えたいと考えるご家庭も少なくありません。
20年に一度くらいの頻度、もしくはライフプランを見据えながらリフォーム代をキャッシュフロー表に組み込んでおくと、現在の貯蓄額の目安も分かりお勧めです。
まとめ
住宅の購入で物件探しをしていると、『賃貸と購入、どっちがお得?』という視点からか、販売担当の方から『今の家賃と変わらないのであれば、購入された方がお得ですよ』という話を聞くこともあるかと思います。
しかし、事態はそう単純ではありません。
賃貸の更新手数料など吹き飛んでしまうくらいの、様々な費用が持ち家にはかかります。
それらの費用をある程度考慮した上で、住宅を購入してください。
少し無理して物件を買うより、少し抑えて住宅を購入するのが正解です!
ケースバイケースですが、住宅ローンの月返済額は、抑える目安としては今の家賃の75%くらいまで抑えておくと、キャッシュフロー表がトータルでうまく回っているケースが多いです。