2019.02.22(Fri)

外せないチェックポイント!がん保険の選び方

保険

公的保険が充実してる日本ですが、治療が長引いたり先進医療による高額な治療の選択肢がある『がん』に備えるためのがん保険の問い合わせは多くの方より頂きます。

がん保険やそれに付加できる特約はたくさんあります。

その中でもコストパフォーマンスの高いもの、また公的保険ではカバーしきれない部分を効率的にカバーしてくれるものを選定するのは難しいものです。

最近の治療の傾向から見る、上手にがん保険を選ぶポイントをまとめてみました。

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がん保険の選び方

  1. ①がん診断給付金等の一時金が設定できるものは大きめに準備
  2. ②治療給付金で毎月一定金額が無制限に出る内容の特約は、公的保険の補完に最適!!
  3. ③先進医療特約が付けられる場合は必ず付加

 

がん診断給付金の充実

①が一番重要だと考えます。

医療の進歩は日進月歩です。

どのような保険内容が適切で合理的かを判断するには、現在の治療でどのようなものがあり、どのような経過(平均的な入院期間や通院期間・頻度など)をたどるのかについての知識があることが求められます。

『現在のがん治療』と題した勉強会に参加したり、千葉にある重粒子線治療のできる医療機関を見学させて頂いたこともありますが、日々の医療の進歩を感じずにはいられません。

以前は『がんによる入院が無制限で給付があって…通院は…』なんて考えていましたが、現在は通院だけでがんの治療をすることも珍しくありません。

昔は言った医療系保険が、いざという時に全く役に立たなかったという話の多くは、医療の進歩に昔の加入した保険内容がついていけなくなっていたことが原因で起きています。

医療が進歩する以上、時間の経過による保険内容の陳腐化は避けることはできません。

かといって、『医療の進歩に合わせて保険を変える』というのは、保険料の面で高額になったり、健康面の問題で必ずしも加入できるわけではないのでお勧めできません。

そこで最もお勧めしたいのは、がんと診断されたときに一時金をがっつりもらえるタイプのがん保険です。

そういったタイプの保険であれば、治療が通院のみになっていても手術がなくても必ず給付されます。(上皮内がんに関しては給付がない・もしくは半額のものもあるので要確認)

一時金であればそれをがんの治療に使うことはもちろん、『食べた方がいい』と勧められた健康食品に使うこともできます。

通院治療で減ってしまった収入をカバーすることに使ってもいいのです。

「入院しないと出ない」や「手術しないと出ない」というわけではない、つまり医療がどんなふうに進歩していっても、このようなタイプの保険であれば陳腐化しにくいと言えます。

 

がん治療給付金の付加

『あるのなら付加をお勧めしたい!』という特約です。付加できる会社とそうでない会社があります。

治療給付金特約は、個人的な給付経験からとても役に立つ特約だと感じています。

抗がん剤・ホルモン剤治療・放射線治療などで通院または入院したとき、毎月5万円~など一定の給付金が給付されるものです。(給付の対象になる治療は各社違うので要確認)

がんの種類にもよりますが、手術の後、抗がん剤治療やホルモン療法などのため定期的に数年間にわたり通院するケースは多いです。

つまり、医療費が長期にわたってかかる可能性が高いのが『がん』です。

日本には優秀な公的保険制度があります。その代表格となるのが高額療養費制度です。

高額療養費制度では、収入によっての個人が負担する医療費の上限額が決められています。(詳しくは厚生労働省の高額療養費制度を利用される皆さまへ

例えば、年収約770万円以下の方のひと月の自己負担医療費の上限は約9万円になります。

そして、過去12ヶ月以内に3回以上、上限に達した場合は多該当に該当し、上限額が約44,400円に下がります。

ある程度すぐ引き出せる貯蓄がある方も多いと思いますが、治療のため収入が下がった上に、一定期間毎月のように通院するのはそれなりの負担です。(治療期間や通院頻度は人によって異なります)

そんな時に、治療した月に一定額の給付(特に多該当の時の自己負担分くらいあれば)があれば相当助かりますし、給付をうけた方からそういったお声を直接お伝え頂いたことがあります。

通院特約で日額5000円のものなどもありますが、一定期間続く治療中、通院日数ごとに給付を計算するより、毎月の自己負担相当額を給付される方がシンプルですし、何より理にかなっています。(民間保険は公的保険を補完するのが大切な役割です。詳しくは必要な保険とはなんだろう?をご覧ください。)

 

先進医療特約の必要性

先進医療とは、公的保険範囲外の全額自己負担である高度な治療法や医療技術です。

安全性や有効性について一定の基準を満たしています。厚生労働省によって定められており、その内容は定期的に見直されています。新しい医療技術が先進医療に加えられることもあれば、有効性や安全性についての十分な確認後、先進医療から公的医療の保険対象に切り替えられることもあります。

 

数多ある先進医療の治療ですが、その中でもがんに関する先進医療の治療は高額なものが多いです。重粒子線治療のように治療費が300万円以上になるものもあります。

先進医療に関する特約保険料は100円程度で収まるものも多いため、付加できるのであれば必ず付加しておきましょう。

先進医療の特約を付加しておくことで、治療の選択肢が増えることは十分考えられます

ほとんどの会社が先進医療でかった分の医療費を全額負担してくれますし、かかった先進医療費を直接医療機関に払ってくれる保険会社もあります

 

以上ががん保険を選ぶ際に気をつけて頂きたいポイントです。

陳腐化しにくい保障内容のもの、また公的保険を補完する役割として合理的なものを選び、万一の時にきちんと役立つ形にしてださい。

 

 

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