2019.02.18(Mon)
『投資』と『投機』…違いをしっかり理解しましょう。
資産運用投資を始めたことがない方、もしくは始めてはいるが基礎をしっかり学ばれず(もしくは違った方向で学んでしまった)なかなか運用が上手くいかない方によくあるパターンの一つに、『投資』と『投機』の違いをきちんと理解できていないことが挙げられます。
このパターンの方に多い誤解が、『投機』を『投資』だと誤認されていることです。
似た漢字を書きますが全く否なるこの二つ。どういう意味なのでしょうか?
- 投資=プラスサム です。
- 『経済の成長に投資することで世界の経済成長から恩恵(利益)を受けること』が投資です。
イメージとしては『世界の経済成長のおこぼれを、投資者が投資というリスクを取る代わりに頂く』という感じでしょうか。
時間はかかりますが、基本的には資本主義に則って経済が動いて以上、世界経済は成長の方向に向かって動いていくと考えられています。
例えば、A社という製薬会社の株に投資したとしましょう。A社は胃がんに劇的な効果をもたらす新薬を開発します。A社の価値は上がり、株価も上がります。そしてA社の株主であるあなたは配当や上がった株を売ったりして利益を受けます。
つまり、「新薬が作られて世の中も、会社も、投資家もうれしい」という状況で、投資家はA社の成長の一部をリターンとして得たという一例です。
- 投機=ゼロサムゲーム です。
- 誰かが得をしているときは必ず誰かが損をしている。そうやって損している人がいるから誰かが利益を得られるのが投機です。
例としては、ギャンブルやFXがあげられます。
FXは投資として捉えている方もいらっしゃるかもしれませんが、結局のところその時々の通貨が変動する中で取引することで、利益を得たり損失を被ったりします。つまり通貨自体が成長したり発展しているわけではありません。
ここに『投資』と『投機』の根本的な違いがあります。
投資を怖いと感じてなかなか始められない方の中には、投機を投資と認識されていらっしゃったりすることが原因だったりすることもあります。
また『長年投資を続けてきているのに上手くいかない』と悩まれている方が、実は投資でなく投機を続けてきていたいうこともあります。
先に記したように、それ自体の価値が変わらない通貨のようなものにお金を投じ続けても資産は成長しません。
今後あなたが資産を形成されるとしたら、どの方法を選びますか?
ご自身が許容される範囲の中で、リスクを理解しながら(詳しくは投資でいう『リスク』という言葉。結構誤解も多いんです。)、安心して資産を形成することができるのは、投機ではなく投資です。
そこを履き違えないように健全に資産を形成しましょう。