2018.06.19(Tue)

最近の教育費の貯め方

教育費・子育て

子どもが生まれたので、親に勧められたので学資保険を検討してみたけれど、試算してみると…『あれ?これだけしか殖えないんだ…』とがっかりされた経験はありませんか?

マイナス金利が導入されてからというもの、保険会社は学資保険を売り止めにしたり、保険料率を変更することで満期金をかつてほど払わない設定にしたりと、教育費をどのように形成すべきかをしっかりと考えなければいけない時代となりました

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教育費の貯め方について考える前に、まずお金の種類についてご説明します。

かつて(マイナス金利導入前)は『お金の種類は3つある』と言われていました。

それは、

1つ目は流動性資産
2つ目は目的性資産
3つ目は投資性資産

です。

1つ目流動性資産とは、
日々の生活において、決済で使われるお金。
銀行の普通口座に入っている流動性の高いお金です。
利便性が高く、いつでも好きな時に引き出して使えまばす。
ただ、利息は…この金利の下ではほっとんど付きません。

2つ目目的性資産とは、
10年以内の比較的近い将来、高い確率で起こりそうなイベント
(例えば、家の購入や教育費など)のためのお金。
定期預金や学資保険のような商品は、流動性がないけど普通預金に置いておくよりは、元本保証があり利率が良いということでこういった資金を貯めるのに向いていると言われていました。

しかし先述した通りマイナス金利導入以降、定期金利は更に低下、多くの保険会社では学資保険や個人年金の売り止め、又は料率の改定があり商品としての魅力が低下したり、商品の選択肢が激減しています。

まさに、2つ目の資産として存亡の危機に直面しているのが現状です。

3つ目投資性資産とは、

使用予定は10年後以降の余裕資金が対象。
資産にある程度ボリュームがある場合は、インフレに備える意味でも持つことが勧められます。
元本保証はありませんが、運用によっては流動性や目的性資産より高い利率を得られる可能性もあります。

さて、やっと本題。

従来、ライフプランを見据え目的に合わせて、三島は3つの資産をバランスよく形成していくことをお薦めしていました。
もちろん教育費だって例外ではありません。

しかし2つ目の目的性資産で資産を形成するのメリットが果たしてあるのか…が甚だ疑問。

そこで最近では、2つ目の目的性資産を持たず、1つ目と3つ目で教育費などを準備するケースもお勧めし、実際そちらを選ぶ方が増えています。

つまり、学資保険などに頼らず、教育費の準備を進めるということ

2人の子供の教育費を準備する立場にある私ですが、まだマイナス金利前の目的性資産はあるものの、今はやはり、3つ目の投資性資産でのウェイトを上げて教育費の準備しています。

具体的には、リスクが取れる方は証券口座につみたてNISAを設定して、バランス型投資信託の月々の買い付けを実施しています。

ここ数年で、教育費の貯め方が大きく変わっているように感じていますが、
今後も様々な状況の変化で、それまでの常識が変わっていくことがあると思います。

親の世代は学資保険に入っていれさえすれば良かったかもしれません。
でも、あなたは今の何歳ですか?
親があなたのために教育費を準備し始めたのは何年前の話でしょうか?

 

その時々の状況の中で、柔軟に対応していく姿勢は、FPはもちろん、金融商品を選ぶ側にとっても求められること事実は今後も変わることはなさそうです。

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