出費がかさむアラフォー出産に貯蓄型の保険はお勧めしない!保険と積立(投資)は切り離して!

ご相談を日々受けていると、時々あるのがこんなケース。

DINKSで子どもがいなかった頃に入った分厚い終身保険の負担が、重く感じてきて、保険の見直しを考えたいというもの。

大きいものだと、保険料は年間100万円近く払っている人もいたりします。

今は、アラフォーとなり子どもが二人生まれて、『本当にこれが良い決断だったか…?』そんな疑問を感じてご相談に来られるケースです。

確かに、無事を前提として考えた場合であれば、『保険期間が終わって払込も終わったけど、そのまま何も戻ってこなかった…』というよりは、『幾ばくかの満期金を受け取った!』という方が、お得なのではないかと感じる気持ちも分かります。

 

しかし、 保険の加入をもし考えるのであれば(もしくは真剣に資産形成を考えるのであれば)保険で積み立てることは断じてお勧めしません! (特に低金利の今ならなおさら!)

 

理由は、

・そもそも保険の加入は『万が一の時は、払い込んだ保険料以上の保険金があること』を目的としているから

・貯蓄型の保険での運用効率は非常に悪いから

つまり、『貯蓄しながら保障も得たい!』を実行してしまうと、二兎追うものは一兎も得ずのことわざ通り『保障も中途半端な上に、効率の悪い資産形成となる』結果になりがちです。

『万が一の保障は掛け捨ての保険で!』

『資産形成はコストを抑えた投資信託で!』

 保険と貯蓄(投資)をしっかり切り分けて準備することが賢い資産形成の基本 です!

貯蓄性保険をお勧めしない理由

①掛け捨てと貯蓄型を比較

例えば、もし40歳女性が1000万円の保険を必要としていると仮定しましょう。

掛け捨てと貯蓄型の保険(今回は終身保険)で比較すると次のような違いがあります。

掛け捨て保険 貯蓄型保険
特徴 中途解約時の解約時、 保険期間終了後も戻ってくるお金はなし 満期時期や解約した時戻ってくるお金がある
保険金額 1,000万円 1,000万円
保険期間 65歳 終身
保険料払込期間 25年 25年
保険料/月 2,500円 30,000円
保険料払込累計額 75万円 900万円
65歳時の解約返戻金 0円 837万円

 

※表は、保険会社約20社の実際の商品を試算した結果、最安の保険料に近いものを参考にして管理者作成。

ここだけ見ると決断のポイントは、

『掛け捨てで75万円を捨てたと考えて保険に入るのか?』

『解約返戻金を狙って、高い保険料も頑張って払うのか?』

の2点に絞られているようにも見えます。

 

確かに掛け捨ての方は、保険料がコストとして累計75万円かかっています。

一方、終身保険の方は65歳までの払込900万円に対して、解約返戻金は837万円。

実質コストは63万円(900万-837万)、また亡くなった時の保険も生涯1000万円続くことを考えると終身がお得なように見えます。(掛け捨ての保険は65歳で保険が切れる)

でも本当にお伝えしたいのは、そんな短絡的な話ではありません。

②掛け捨ての保険+運用と、貯蓄型保険で比較

こんな視点で考えたことはありますか?

もしこの2つの保険料の差額である2.75万円(保険料3万円-0.25万円)を、毎月運用に回して資産形成してみた場合、どんな結果になるでしょうか?

 

実は、 2.75万円を3%で25年間運用できた場合、資産は1229万円になります。 

かかった保険料75万円を差し引いたとしても、1,154万円。

掛捨保険+運用 貯蓄型保険
保険金額 1,000万円 1,000万円
保険期間 65歳 終身
保険料払込期間 25年 25年
拠出額/月 0.25万円+2.75万円 3万円
拠出額累計 900万円 900万円
65歳時のお金 1,154円(3%運用) 837万円

 

さらに、 現在はつみたてNISAやiDeCoといった節税しながら運用できる方法もあるため、ちゃんとやり方を選んで資産運用した場合、もっとお得になる可能性もあります。 

 

『でも、そもそも3%の資産運用なんて可能なの…?』そう思う人も少なくないでしょう。

そんな方は、下のグラフを見てください。

金融庁の『つみたてNISA早わかりブック』の抜粋ですが、過去の運用実績を確認すると、20年以上日本株、世界株、日本債券、世界債券に25%ずつ分散投資で毎月積み立てた場合は、全ての場合において2%~8%のリターンが出ています。

 

◮1:1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果及び年率を算出しています。これは過去の実績をもとにした算出結果であり、将来の投資成果を予測・保証するものではありません。

(出典:金融庁 つみたてNISA早わかりブック)

3%で運用することが奇跡のように難しいことではなさそうだと感じる人がほとんどかと思います。

長期で分散投資を積立で行えば、過度に投資リスクを恐れる必要はありません。

もう貯蓄型保険に入ってしまった人の対処法

『え~っ!?でも、もう貯蓄型保険に入ってしまったよ~。しかも今、解約しちゃったら、確実に元本割れちゃう…』

そんな人は、払い済みを検討してみましょう。

払済みとは、保険金額を現状より小さくする(解約返戻金を基に算出)する代わりに、保険料の支払いをストップできる制度。

多くの貯蓄型保険では、払済ができるようになってます。詳しくはこちら→

『高額な保険料は止めたい!でも解約で損を確定するのはイヤだ!そして、現金は今、手元に必要ではない』

そういう状況であれば、一旦払い済みにして保険料の支払いはストップさせましょう。 →浮いたお金で運用!必要な保険は掛け捨てのものに入り直し! 

 

払い済みにした後、それまでの解約返戻金は保険会社が指定する利率で運用されるため、将来的は今よりも大きな金額で受け取れます。

また、万が一の時は保険金として受け取ることもできます。(払い済みのため、保険金は小さくなっています。)

状況によっては、解約してしまった方がいいケースもありますので、詳しくは専門家へお尋ねください。

これから保険に加入する人へ

これから保険に加入しようと考えるアラフォーママは、ライフプランを必ず確認しましょう。

 保険ショップに行くと無料のライフプランを作ってくれるところもあるかもしれませんが、それはあくまでも万が一の時に必要な保障額を出すためのもの。 

 

 資産形成のためのライフプランでも、住宅を買ったり、子どもが増えて教育費がかかるようになった時も無理ない形で保険料を払い続けるかを知るためのライフプランでもありません。 

 

保険を資産形成のメインに持ってきてしまうと、効率が落ちてしまうだけでなく、積立金額に柔軟性が無く、解約時のペナルティも大きいため、継続が難しくなった時に損する場合が多いです。

 必要な保険金額が分かったら、保険は掛け捨てのものを選択しましょう! 

まとめ

人生、お金が全てではないけれど、お金は必要です。

そして、万が一の時の備えも、やはり必要です。

金融商品を選ぶ時は、その『金融商品の目的』から選びましょう。

資産形成なのか?万が一の保障なのか?

そのどちらも兼ね揃えたと謳うものの多くは、どちらに対しても中途半端な可能性大!

 保険は保険で、資産形成はコストを抑えた投資信託などをiDeCoやNISAで積み立てていきましょう。 

 

 保険と積立・運用は必ず切り分けて考えること。 

それが最も合理的な資産形成につながります!

 

高齢出産だから20年で110万もお得に教育費が貯められる!

その方法とは?